公開手配された「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」のリーダー格とみられる木村良沙容疑者(大阪府警提供) 大阪市西区の路上で男性が監禁され金品を奪われた事件で、大阪府警は31日、監禁、営利略取などの容疑で、海外の特殊詐欺拠点に日本人を派遣していた匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の男2人を公開手配した。同事件で3月に逮捕された藤沼登夢被告(29)は、宮城県からタイに連れ出した男子高校生をミャンマーに移送したとする別の事件で5月に起訴されている。
公開手配されたのは、いずれも住所職業不詳の木村良沙(29)、古川優麻(27)両容疑者。木村容疑者がグループのリーダー格とみられるという。
府警によると、中国系犯罪組織への日本人派遣を巡ってグループ内でトラブルになり、昨年8月20日、メンバーの20代男性を車に乗せ、スタンガンで電流を流すといった暴行を加え監禁。現金260万円や腕時計を奪うなどした疑いが持たれている。

公開手配された古川優麻容疑者(大阪府警提供)