酷暑の夏に、小学生の体つくり運動を−。
日大スポーツ科学部の久保賢志准教授(41)のゼミナールと、地元企業キャンプシップアカデミー(東京・世田谷区)との共同運営で行う地域貢献プロジェクトが30日、同大学の三軒茶屋キャンパスアリーナで行われた。
気温35度前後の日々が続く東京。酷暑で外で遊ぶ機会が減少する一方、共働き世帯の増加で長期休み中の子どもの居場所が求められている。
今回は世田谷区内の小学1〜3年生を対象に無料(保険の実費を除く)で募集をかけ、41人が参加。研究室が持つスポーツマネジメントの知見や経験、キャンプシップアカデミーの企画や運営能力を掛けあわせ、小学生が体を動かす機会を提供した。
参加した江口真奈さん(駒繋小2年)は「鬼ごっこや障害物リレーなど、どれも楽しかった。また来たい」と笑顔を見せ、運営に携わったスポーツ科学部3年の宮地亜依さん(22)は「普段の授業では得られない経験ができた。子どもたちが『また来たい』と言ってくれたので、一生懸命準備してきたことが報われた」と声を弾ませた。
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アリーナは冷房完備。地域貢献はもちろん、学生への実践的な学びの場の提供も目的としている。
久保准教授は「本教室は単なる場所貸しではなく、イベントの企画・運営を学生の学びに変換したうえで、大学が保有する資源を地域の子どもたちに開放し、将来的には学童や保護者が抱える長期休み中の子どもの居場所の確保につなげたい」。今後も定期的に活動を続けていく予定としている。
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