最低賃金、また持ち越し=上げ幅議論、長期化―厚労省審議会
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2025年07月31日 22:01 時事通信社

中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)の小委員会は31日、2025年度の最低賃金引き上げ額の目安に関する結論を持ち越した。5回目の会合で取りまとめに向けた協議を進めたが、労使の溝は埋まらず、2010年以来となる第6回会合の追加開催を決めた。前回に続く持ち越しで、議論は長期化している。
この日の小委員会では、労働者側、使用者側双方の意見を整理した上で、中立の立場の公益委員が目安額を議論する上で重視したいデータなどについて見解を示した。最低賃金の引き上げの必要性については労使とも一致しているものの、その水準や根拠となるデータの取り扱いを巡って依然、意見に隔たりがある。
次回会合は8月1日に開く。公益委員が目安額のたたき台を示す見通しだ。
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