
8月1日から、お持ちの“紙の保険証”が使えなくなるかもしれません。利用率が3割にとどまる“マイナ保険証”への移行が進まない中、代わりとなる「資格確認書」が届かず不安の声もあがっています。いったい誰が対象で、今後どうすればよいのか。注意点をまとめました。
【画像をみる】紙の保険証の有効期限はいつ?対象者は?注意点をチェック!
「7割ぐらいがまだ“紙の保険証”」「マイナンバーカード」に、「健康保険証」を登録した“マイナ保険証”ですが、移行はすんでいますか?
40代
「マイナ保険証を使っています。更新は面倒くさいが、一括になるので楽になることを期待して」
20代
「マイナンバーカード(保険証)を使ってます」
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20代
「(従来の)“紙の保険証”を使ってます。移行とかが良く分からないので、ちょっと考えないといけないですかね」
なかには、こうした人も...
30代
「両方持ってるけど、(使っているのは)“紙の保険証”です。使い慣れているから」
東京・渋谷区の「みいクリニック代々木」では、7月31日午前の診療に訪れた患者9人のうち“マイナ保険証”を使ったのは2人だけでした。
みいクリニック代々木 三島千明 院長
「現在はだいたい7割ぐらいの方がまだ“紙の保険証”をお使いです。(紙の保険証は)保険証の番号を手打ちで入力する手間が発生している。打ち間違いなどのリスクがありますので、そういったところでは手間がまだある状態」
厚生労働省によると、「マイナ保険証」の利用率は6月時点で30.64%にとどまっているということです。
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いまも多くの人が使っている従来の“紙の保険証”は、8月1日以降、注意が必要です。
有効期限が切れ、原則使えなくなってしまうものがあります。
【7月31日に有効期限切れの対象となる保険証】
▼「国民健康保険」
自営業やフリーランスなど
※期限は自治体により異なる
▼「後期高齢者医療制度」
主に75歳以上の高齢者
期限が切れてしまった場合、保険診療をうけるには 「マイナ保険証」か、国が交付している「資格確認書」が必要となります。
ただ、この「資格確認書」を巡りSNSにはこうした投稿があります。
SNSの投稿
「(保険証が)今月末で切れるけど、資格確認書が届かない」
「資格確認書がまだ届かない。心配性だから早めに届いてほしい」
井上貴博キャスター:
保険証の制度は非常に複雑なので、混乱している人もいるかと思います。「資格確認書が届かない」という声もありました。
厚生労働省に確認してみると、「一部、期限が異なる自治体がありますが、期限までに『資格確認書』は送付されます」ということです。
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出水麻衣キャスター:
自治体によって期限が違うというのは盲点ですね。「焦らず待っていて」ということですね。引っ越しをした人やひも付けている人は除外されるということですね。
井上キャスター:
はい。紙の保険証の有効期限を今一度見ておいた方がいいかもしれません。
改めて、おさらいです。
▼主に75歳以上の人が加入している
「後期高齢者保険証」 2000万人
▼ 自営業・フリーランスなどが加入している
「国民健康保険証(一部)」 1700万人
この人たちに対して、7月31日で期限切れとなる可能性が高いので、『資格確認書』を使用してください、というものです。全員に当てはまることではありません。
もしも期限切れの紙の保険証で受診した場合は、どうなるのでしょうか。
厚生労働省は、2026年3月までの暫定措置として、「保険資格が確認できた場合、10割負担を求めないように」と、医療機関などに通知を出しています。
どちらにせよ、2026年3月までには、何かしら講じておいた方がいいのかもしれません。