バスの「降車ボタン」に“魔改造”を施す動画が、YouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で20万回を超えており、7200件以上の高評価を獲得しています。
投稿したのはPCを自作したり、ジャンク品を修理したりしているYouTuberの熊五郎お兄さん(@KUMA56DIY)。今回は、撮影の2年ほど前にガチャガチャで入手した降車ボタンを、発光ギミックと音質を改良しつつPC用の便利な道具へと作り変えていきます。
分解してみると、この装置の電源は3個直列になったボタン電池と判明。「お降りの方はこのボタンを押してください」と記されているプレートの真後ろにスピーカーが取り付けられており、このスピーカーが基板上のスイッチを押して装置を動かす仕組みとなっていました。
音質を改善するため、ジャンクPCに実装されているセラミックコンデンサーを流用することに。まずは、基板からLEDライトやスピーカーなどを全て取り外しました。
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純正スイッチの代わりとして、指先に独特のクリック感を伝えてくれるタクトスイッチを取り付けます。接着剤で2個のスイッチを横並びにくっつけて、2つ同時に押せるようプラスチック板を上部に接着。「2連スイッチ(物理)」に仕上げました。
部品をきれいに収めるためケース内部の出っ張っている部分を削り、側面には穴をあけます。この穴に通すのは、PCとつなぐためのケーブル。先端を分解して、内包されていた各線を基板にハンダ付けします。
電子部品をあれこれ追加したので、紫外線照射ですぐに固まる液体プラスチックを塗って基板を絶縁。これでショートする心配はありません。また、PC接続用のケーブルには結束バンドを巻きつけて穴から抜け出ないようにしました。接着剤で基板をケースに固定し、フタをすればボタン側の作業は終了です。
改造の末に作り上げたのはPC用の電源ボタン! デスクから歩いて4歩の場所にあるPCを、イスに座ったままでも起動できるようにするのが狙いです。ボタンの奥行きに余裕を持たせてあるので、誤ってPCを強制停止させてしまうことはありません。
あえて動作チェックをせずに組み上げましたが、ボタンを押すと上部が赤く発光。“例の音声”が鳴り響く中、無事にPCは起動しました。バスに乗車した際は押したくて仕方がなかったというボタンを、これからは好きなときに堂々と押せます。
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子どものころに憧れた物を便利グッズへ作り変える光景には、「発想がオモシロすぎる、すごい」「降車ボタンへの思いが伝わる改造、好きです」「ワクワク感が半端ない」「そのボタンにする勇気と、改造できる知識よ。毎回感動するわ」などの感想が寄せられています。
熊五郎お兄さんは、YouTubeのサブチャンネルとX(Twitter/@DIY20414383)も運営中。充電できないノートPCや、タッチパネルが壊れたビデオカメラの修理動画などを公開しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「熊五郎お兄さんのDIY」
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