2025年冬クールに大きな話題を呼んだTVアニメ『メダリスト』。その続編となる第2期が、2026年1月よりテレビ朝日系「NUMAnimation(ヌマニメーション)」枠で放送されることが決定した。
同アニメはなぜ多くの人々を熱狂させたのか。その理由を確かめるため、あらためて第1期と原作コミックスの内容を比較していきたい。
『メダリスト』は、『アフタヌーン』(講談社)で連載中の作品。フィギュアスケートへの憧れを抱く少女・結束いのりが、元アイスダンス選手・明浦路司との出会いを経て、オリンピックの金メダリストを目指していくというストーリーだ。
アニメ版では原作の内容が忠実に表現されているが、なかでもスケーティングの描写にはかなり力が入っていた。
原作の演技シーンは、止め絵の迫力を意識したダイナミックな表現となっているが、アニメではむしろリアリズムに寄せている印象。指先からつま先に至るまでの繊細な身体の使い方に、体重移動や視線の移動など、本物のスケート選手のような生き生きとした質感がキャラクターに宿っている。
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そうした表現を成立させているのが、高度な3DCGの技術と、実際のスケート演技を写し取るモーションキャプチャーの導入だ。しかも振り付けの監修には、元オリンピック日本代表で全日本選手権優勝経験もある鈴木明子が携わっている。
またアニメ1期では、声優陣の熱演も印象的だった。とくに原作ファンが絶賛していたのは、いのり役を演じた春瀬なつみ。気弱で臆病だった少女が自分の才能を信じて成長していく過程を説得力たっぷりに表現していた。
そして司の情熱的な性格を再現した大塚剛央も、功労者の1人。第5話では、ライバル・狼嵜光のコーチである夜鷹純に向かって「俺の分の一生を使って、この子を勝利まで連れていく」と言い放つシーンがあるが、強い意志を込めると同時に自分の言葉の重みに声を震わせるという名演技を披露していた。
それではアニメ第2期では、どんな部分が見どころになるのだろうか。
まずストーリーから振り返っておくと、第1期は司といのりの出会いからスタート。初心者だったいのりはみるみるうちに実力をつけ、名港杯や西日本小中学生大会といった試合に挑戦していく。そして最後にはバッジテスト6級に合格し、全日本ノービスAの出場権を獲得するのだった。そのため第2期では、これまで出会ったライバルたちが一堂に会する全日本ノービスの模様が描かれるはずだ。
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さらなるパワーアップを遂げるいのりの演技、さまざまな強敵たちの登場など、いくつもの注目ポイントが挙げられるが、そのなかでもとくに重要だと思われるのが、司の活躍だ。
そもそも第1期では、物語序盤の構成が大胆に変更されていたことが印象的。原作では司といのりのW主人公として、それぞれの視点を並行して描いているが、アニメでは序盤の司の物語をあえてカットし、中盤以降でその内面や過去を深掘りしていった。
これは前半の主人公をいのりに絞ることで、視聴者を彼女に感情移入させ、物語に没入させることが狙いだったのではないかと思われる。
しかし第1期の物語を通して、司は“もう1人の主人公”として解像度を高められていった。第2期では、お互いを支え合うW主人公の活躍が存分に描かれるはずだ。
スケートにすべてを懸ける少女と、かつて夢を諦めた青年。ふたりがふたたびリンクに立ち、ともに高みを目指す姿を、またアニメで見られる日が近づいている。第2期の放送を心待ちにしたい。
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