「富岳」後継、米エヌビディアが参加=国際連携でAI性能など強化―理研

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2025年08月22日 16:31  時事通信社

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理化学研究所が開発を進めるスパコン「富岳」後継機の共同開発に参加することが決まり、五神真理事長(前列右から2人目)らと握手する米半導体大手エヌビディアのイアン・バック副社長(同右端)=22日午前、東京都中央区
 理化学研究所は22日、現在運用中のスーパーコンピューター「富岳」(神戸市)の後継機「富岳NEXT」(仮称)の開発に、米半導体大手エヌビディアが加わると発表した。全体システム構成や中央演算装置(CPU)を担当する富士通とともに、共同開発を進める。

 理研は1月、富岳NEXTの開発を開始。世界最高水準の人工知能(AI)性能を実現し、AIとの融合で総合的な計算速度を最大で富岳の100倍程度に高めるのが目標で、2030年ごろの運用開始を目指す。

 エヌビディアが担当するのは、「加速部」と呼ばれる部分。AIのデータ処理に最適とされ、同社が強みを持つ画像処理半導体(GPU)の最新技術を、富士通が開発する新型CPUと組み合わせ、大幅な性能向上を実現する。

 東京都内で開かれた記者会見で、理研の五神真理事長は「この挑戦はメード・イン・ジャパンではなく、メード・ウィズ・ジャパン。日本が培った技術を基盤としつつ、志を同じくする世界のパートナーと連携する。この協働こそがこれからの時代に不可欠だと確信している」と強調した。

 エヌビディアのイアン・バック副社長は「富岳NEXTは単なる計算ツールではなく、次の科学的ブレークスルーを生み出す原動力になる。エヌビディアがその一助になることを誇りに思う」と述べた。 

このニュースに関するつぶやき

  • 実際、アメリカのスパコンは性能も台数も世界一だしなぁ
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