
パートナーの体型を“愛おしい”と感じる感覚は人それぞれ。中には、ふくよかな姿に魅力を感じる方もいます。そんな好みを持つ人にとって、パートナーが健康的な生活を目指してスリムになっていく過程は、うれしさと同時に寂しさを覚える…そんな矛盾した気持ちが芽生えるものです。
『6年目の私のおっとり旦那〜変わったこと、変わらないこと〜』の作者・木崎アオコさんが、旦那のシェイプアップに関する作品『健やかに、豊かたれ…』をX(旧Twitter)に投稿したところ、夫の努力や健康的な変化に対する嬉しさと、ぽっちゃり好きな奥様ならではの複雑な気持ちが多くの読者の共感を呼びました。
物語は、夫がスポーツに本気で取り組み、約8キロの減量に成功したことから始まります。筋肉がつき、たくましい逆三角形の体型に変貌した夫。会話の中では「あとここ(おなか)をもっと絞れたら完璧!」と、さらに上を目指すストイックな姿勢も見せていました。
しかし、ここで心のモヤモヤを抱えているのが奥様である木崎さんです。健康的な体を手に入れたことは心から喜ばしい…けれど、好みの“むちぽちゃ”ボディに別れを告げなければならない寂しさを抱えてしまいます。
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この葛藤に対し、X(旧Twitter)では「健康でいてほしいけどむちぽちゃのお腹とお尻に別れを告げるのはカナシイ…でも健康でいてほしい…」「あのプニプニが愛おしいんですよね…葛藤するきもち、わかります」などのコメントが多数寄せられました。
そんな同作について、作者の木崎アオコさんに話を聞きました。
全体的な質量が減ってしまったのが少し寂しかった
ー具体的にどのようなスポーツを始められたのか、お聞かせいただけますか?
バレーボールやバドミントン、テニスやスノーボードなど、誘われたらなんでもやっているみたいです。
ー旦那さんが8キロ減量し、筋肉質な体型になったことで、日常生活に何か変化はありましたか?
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買い物袋を持つなど力仕事はいつもしてくれることなので日常生活では特に変わりありませんが、すっかり運動が趣味になってスポーツウェアを揃え、ご飯に玄米を混ぜるようになりました。
ー「複雑なデブ専心なのであった…」とありますが、特にどのような瞬間にそう思われましたか?
瞬間というか、全体的な質量が減ってしまったのが少し寂しかったですね…。
ー最後に、もし旦那さんが「やっぱり元の体型に戻そうかな」と言われたら、どのように感じますか?
意図して戻さずとも戻ってますね。痩せやすいからすぐ太るんです。繰り返しです。なんにせよ、健康で長生きして欲しいものです。
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(海川 まこと/漫画収集家)