【キーンランドC予想】近走のパフォーマンスが見られない可能性大!? 実績十分のベテランに立ちはだかる消去法データとは

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2025年08月23日 16:30  netkeiba

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ウインカーネリアン(撮影:下野雄規)
 今週の日曜日は、札幌競馬場でキーンランドカップ(GIII・芝1200m)が行われます。

 過去10年のキーンランドCでは前走で函館、札幌に出走していた馬が6勝2着6回3着5回となっています。前走で洋芝のレースを経験していることや大きく間隔が開いていないことがプラスになっていると考えられます。

 実際、前走から中9週以内の馬が6勝2着8回3着6回に対し、中10週以上の馬は4勝2着2回3着4回となっています。暑さが厳しい時期で調整が難しいこともあり、前走からコンスタントに使われている馬の方が仕上げに苦労しないことから、このような傾向になっている要因と言えそうです。今年のキーンランドCでも前走からの間隔には注意して予想は組み立てたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走から10週以上間隔の空いた6歳以上の馬(ただし、GI勝ちの実績がある馬は除く)
[0-0-0-9]複勝率0%
該当馬:ウインカーネリアン
※特に言及のない限り、データは過去10年のキーンランドC(計10レース)を対象にしています。

 上位人気が予想されるウインカーネリアンが該当しました。

 前走から中10週以上で出走してきた馬の中でも、6歳以上の馬は苦戦する傾向にあります。年齢を重ねると代謝が落ちて調整が難しくなります。しっかりとした状態に仕上げるには調教で強い負荷をかけなければいけません。しかし、暑さの厳しい時期に負荷をかけすぎてしまうと、疲れが残ってレースで力を出し切れないこともあるのでしょう。よって、前走から中10週以上で6歳以上の馬は苦戦する傾向にあると言えそうです。

 前走から中10週以上の6歳以上の馬で馬券に絡んだのは21年のセイウンコウセイのみとなっています。セイウンコウセイは17年の高松宮記念で優勝していた実力馬。6歳以上の馬で前走から中10週以上で出走してきた場合でも、GIを勝っているような確かな地力のある馬であれば好走する可能性は残されていると言えます。

 該当馬に挙げたウインカーネリアンは8歳で前走から中19週で出走。これまでにGI勝ちの実績はありませんので、過去の傾向からすると苦戦する可能性が高そうです。

 また、本馬のこれまでの戦績から間隔が空くよりもコンスタントに使われている方が良績を残しています。中20週で出走した昨年のスワンSは4番人気で6着、中13週で出走した20年の2勝クラスでは1番人気で5着など力を出し切れないケースが目立ちます。

 近3走は重賞で安定した走りを見せていますが、すべて中9週以内での出走。今回は大きく間隔が空いた中での出走となりますので、ここ3走よりもパフォーマンスを落としてしまう可能性は否定できません。人気で配当妙味も薄いとなれば、ここは思い切って本馬の評価を下げて考えるのもひとつの手ではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。

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