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<フィギュアスケート:東京夏季競技大会>◇第2日◇24日◇東京・ダイドードリンコアイスアリーナ◇女子フリー
23年世界選手権代表の渡辺倫果(23=三和建装/法政大)が、ショートプログラム(SP)から順位を5つ上げて総合3位に入った。2本のトリプルアクセル(3回転半)を着氷させ、今季から習得を目指す4回転サルコーにも挑戦。フリー119・12点の合計172・84点を記録し、「この夏の段階で、しっかりトリプルアクセル2本を決められたのは収穫」と声を弾ませた。
冒頭の3回転半を耐え、3回転トーループのコンビネーションを付けた。続く4回転サルコーは「跳び上がりが早くなりすぎた」と転倒したものの、再びトリプルアクセルを降りて挽回。過去に4回転サルコーは日本女子では安藤美姫さん、紀平梨花の2人しか成功していない大技で、3回転半2本を含め3本の大技を全てそろえれば圧倒的な武器となる。「3本入れることが目標。しっかりと滑り込んでいきたい」と力を込めた。
例年、この時期の大会は「散々のでき」と苦笑して振り返るが、26年ミラノ・コルティナ五輪シーズンとなる今季は、体を早めに仕上げている。現段階では納得のいく出来栄えを維持しており、「ここまで体の調子はしっかりきている」と充実感をにじませた。
次戦は国際大会チャレンジャーシリーズ(CS)の木下グループ杯(9月4〜7日・大阪)。この大会ではリスクの高い4回転は封印して、高得点を目指す。年末の全日本選手権で3枚の切符取りを目指す23歳は、「今の技術と体のピーキングがしっかりかみ合えば、十分やっていける」と気持ちを込めた。
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住吉りをん(オリエンタルバイオ/明治大)が182・81点で1位、青木祐奈(MFアカデミー)が174・70点で2位に入った。【勝部晃多】
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