再注目されるサンデーサイレンス 近3年GI馬の約9割が血を継ぐ名種牡馬の影響を探る

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2025年08月26日 18:30  netkeiba

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サンデーサイレンス(ユーザー提供:史緒さん)
 8月26日で英語版『ウマ娘 プリティーダービー』のサービス開始から2か月となる。6か国のSteamセールスランキングで首位を獲得するなど、世界的に盛り上がりを見せている同ゲーム。アメリカも例外ではなく、ブームの中でサンデーサイレンスが日本競馬に新時代をもたらしたことを知ったアメリカのファンもいるのではないだろうか。それに伴って日本のファンの間でも再注目されている同馬。この機会に、近3年でJRA・GIを勝った馬の血統データを用いて彼の影響を再確認したい。

 サンデーサイレンスとは、89年ケンタッキーダービーや同年BCクラシックなど米G1・6勝を挙げた米国の競走馬。現役引退後に日本で種牡馬入りするとスペシャルウィークやディープインパクトといった数多の名馬を送り出し、史上最長の13年連続でJRA総合リーディングサイアーに輝いた。

 そのような同馬であるが、22年スプリンターズSから25年宝塚記念までのGI馬56頭のうち血を引いていたのは約89.3パーセント。その中で孫にあたる馬が78パーセントと最多であった。インブリードも目立ち、特にサンデーサイレンスの3×4と4×3が共に12パーセントと多数。GI・2勝馬レガレイラや25年宝塚記念の勝利が記憶に新しいメイショウタバルも該当している。

 一方で、子孫ではない近3年のGI馬は6頭。ただし、両親が外国産馬であるジャンタルマンタルとレモンポップ、マッドクールの3頭や、香港の競走馬であるロマンチックウォリアーは日本の血統の影響を受けていない。両親が日本産の馬に限定すると、血を有していないのはサトノレーヴとファストフォースのわずか2頭。もしも同馬が日本に来なかったならば、現代の競馬は大きく異なるものになっていただろう。

 サンデーサイレンスの他界から23年。決して短くない時間が経過した現在でも、その血は強い存在感を有している。
 

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