<中日0−2ヤクルト>◇26日◇バンテリンドーム
ヤクルト北村恵吾内野手(24)が背水の覚悟をバットに込めた。6回1死一、三塁。カウント1−2と追い込まれた後、中日マラーの低め132キロチェンジアップに食らい付いた。左前適時打に「チャンスをいただいたので死に物狂いで打ちました。最近、代打であまり打てていなかった。チャンスをものにしたいという気持ちだけ」と言った。
「6番二塁」でスタメンだった。前日25日には山田が下半身の張りで出場選手登録を抹消された。大黒柱が抜けた二塁の起用に「代わりになるとは到底思っていない。でも自分の持っている力を最大限に出すことが使ってもらったことに対して自分がやるべきこと」と奮い立った。4回、1死一、三塁では先制中犠飛で、チームの全2得点を導いた。岐阜・大垣市出身で訪れた家族の前で躍動した。
危機感の中でプレーする。中大では阪神森下と中軸を担うなど強打が持ち味も、昨季は1軍出場なし。今季も開幕からファームで過ごし、初昇格は8月3日。同日の阪神戦では代打で1号3ランを放つなど、昇格後は7戦3本塁打でアピールした。ただ8月16日広島戦以降、途中出場で8試合連続無安打と“崖っぷち”の中で再び結果を出した。負ければ自力CS進出が消滅する危機だったチームを救った。【上田悠太】
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