【阪神】大山悠輔あと1人逆転弾で“劇勝”M14「全員で粘った結果」9・3最短Vへ一気突っ走る

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2025年08月26日 22:32  日刊スポーツ

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DeNA対阪神 ヒーローインタビューで笑顔をみせる阪神大山(撮影・野上伸悟)

<DeNA2−3阪神>◇26日◇横浜



あと1人から起死回生だ!! 阪神大山悠輔内野手(30)が土壇場で逆転8号2ランを放ち、優勝マジックを14に減らした。DeNAケイらの前に村上の1安打に抑えられ、野手ノーヒットの珍負け寸前だった0−2の9回。中野、森下の連打と佐藤輝の犠飛で1点を返した2死一塁で、5番が守護神入江から右越えに運んだ。チームは3連勝で両リーグ最速70勝、貯金を最多の28に増やして2位巨人とのゲーム差を今季最大の14に拡大した。最短優勝は2リーグ制最速の9月3日。一気に突っ走る勢いだ。


   ◇   ◇   ◇


大山の表情がみるみる崩れていく。ベンチでは村上が両手を上げてバンザイ、佐藤輝がこぶしをグッと握った。手荒い祝福をうれしそうに受け入れた。こんな気持ちいいセレブレーションは久しぶりだ。


「次につなぐ意識が、いい結果になってよかったです。打球の方向はもうどこでもいいです。バットが折れた一打だろうが、芯に当たった一打だろうが、最終的に勝つこと。それが一番大事ですから」


土俵際で鮮やかなうっちゃりだ。8回まで投手村上の1安打だけ。ケイらの前に二塁すら踏めず、野手ノーヒットの珍負けを食らう寸前だった。だが、目覚めた猛虎が抑えの入江に牙をむいた。中野と森下の連打から佐藤輝が中犠飛。そして大山が初球の154キロを右翼席にたたき込んだ。あと1死で敗戦の崖っぷち、8号逆転決勝2ランでDeNAを沈めた。大山は12度目の勝利打点。1位森下の16度、2位佐藤輝の15度に次ぐ3位で、虎の主軸トリオがセ上位を独占。トータルの打点トップ3もこの3人で、ここぞの場面でパワーみなぎるバットマンが首位快走を引っ張っている。


成績は後輩2人が上だが、大山がチームの「柱」であることは間違いない。藤本総合コーチは「何においても隙がない。全力で走る。毎試合出ているのに守備も絶対気を抜かない。そういう背中をみんなに見せてくれている」とたたえる。


その分、心身の疲れは蓄積していく。1年間戦い抜くための決めごとがある。「甲子園の場合なら、車に乗っている間にその日の反省をして、考えをまとめる。家の玄関のドアを開ける時には『家の時間』になるように。それがやっとできるようになってきました」。切り替えを重視し、試合での結果につなげている。


藤川監督も「びっくりするようなゲームになりましたね」と開口一番喜んだ。3連勝で両リーグ最速70勝に到達し、優勝マジックは一気に2減って「14」だ。


終始劣勢を覆した激勝の横浜ナイトに充実感が漂う。大山は言った。「なかなか難しい展開でしたけど、あそこまで(接戦で)いけたのは村上も含め、全員で粘った結果。最終回もみんながつないで、つないできてくれたので…その意味ではすごくよかった」。最短Vは9月3日。2リーグ制後最速の歓喜が、現実味を帯びてきた。【柏原誠】


阪神中野(9回1死から逆転劇の口火を切る遊撃内野安打)「横浜スタジアムで2点差ならまだ全然分からない。自分が出ればクリーンアップに本塁打という形もあるので、とにかく塁に出ることだけを考えていた。すごく勢いに乗る勝ち方。大きい勝利です」


阪神森下(9回1死一塁で中前打を放ち好機を拡大)「自分がホームラン打っても同点なので、ランナー2人出れば、(佐藤)輝さん、大山さん、すごく相手にとってもプレッシャーかかる場面だったので、なんとかつなごうと思って、結果的によかったです」

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  • 個人的にはMVPは小幡にあげたい!あの守備はホームランと同じ価値がある!
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