ソラネルマン(撮影:竹之内元) まだまだ残暑は厳しいが、今週から秋競馬に突入。中山には土日で計4鞍のメイクデビューが組まれている。昨年の同開催ではファンダムやブラウンラチェットがデビュー勝ちを飾り、のちの重賞制覇につなげた。どの馬が勝ち上がるのか、今年も注目だ。
【9月6日(土) 中山芝1200m】
◆ブレイロックホール(牡、父ミッキーアイル、母サバンナズチョイス、美浦・武井亮厩舎)
伯母に日・米のGI(オークス、アメリカンオークス)を2勝したシーザリオがおり、いとこに現種牡馬のエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアがいる。「いいスピードがありそう。調教では我慢が利いている。前向きな気性的にも短い距離がいいと思います」と武井亮調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
【9月6日(土) 中山ダート1200m】
◆イヌボウノアサヒ(牝、父ディーマジェスティ、母ヴァンフレーシュ、美浦・中舘英二厩舎)
サクラバクシンオー産駒の母は2歳時にオープン特別のカンナSを勝っている。「古馬と併せても楽な感じで動けているし、すごくいい。ゲート試験では出が速かったし、この感じなら初戦から勝ち負けになっていいと思います」と中舘英二調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている
【9月7日(日) 中山芝1800m】
◆ソラネルマン(牡、父フィエールマン、母ソシアルクラブ、美浦・手塚貴久厩舎)
祖母はGIを6勝したブエナビスタ。キングカメハメハ産駒の母はデビュー勝ちを含め、芝1600mで4勝した。叔母には京都牝馬S3着のタンタラスがいる。「バランスがいいし、適度なサイズ。小脚を使えるような感じではないけど、フィエールマン産駒らしく追ってからが良さそう。ある程度、距離は長めのところがいいと思います」と手塚貴久調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。
◆フォルテアンジェロ(牡、父フィエールマン、母レディアンジェラ、美浦・上原佑紀厩舎)
伯母に英・仏のG1(ナンソープS、アベイドロンシャン賞)を2勝したMarshaがいる。「体は成長途上だけど、そういう現状でも追い切りに行けば十分に動く。まだまだ良くなりそう。いいモノを持っていると思います」と上原佑紀調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)