コントラポスト(撮影:下野雄規) 秋競馬の開幕を告げるハンデキャップ重賞競走であると同時にサマーマイルシリーズの最終戦。久しぶりの開催で絶好の馬場コンディションで行われることが多く速いタイムへの対応力も求められる。舞台となる中山競馬場芝1600mは1角奥のポケットからスタートし、外回りコースを約1周。極端に表現すれば最後の直線に向くまで緩やかなコーナーが続くような、そんなイメージのコースだ。
◎コントラポストは、春のダービー卿CT2着。この時は、のちにしらさぎSを勝つキープカルムを封じている。それを含めマイル戦は[3-3-4-3]と得意としており、中でも中山マイルは[2-2-2-1]。直線の長いエプソムCはレコード決着から0.6秒差5着だったが、巴賞は58kgを背負ってやはりレコード決着から0.1秒差2着。速いタイムの決着にも十分な対応を見せた。3度目の重賞挑戦で初戴冠を狙う。
〇ダイシンヤマトは中山マイル[4-0-1-1]。唯一の着外は出遅れたうえに促されながらの追走となった新馬戦の4着だった。前々走のしらさぎステークスは最後の直線で1度は先頭に立とうかと言うシーンもあって0.4秒差4着で、前走の関屋記念は0.9秒差13着。この時は18番枠に加えて、最後の直線で不利もあった。得意なコースだけに侮れないという印象だ。
▲エリカエクスプレスはフェアリーSに勝って桜花賞5着。世代を代表するマイラーだ。前走のオークスでは半マイル痛快47.4秒、前半1000m60.0秒のペースに持ち込んだが、最後は失速してしまった。距離の問題もあったのかもしれない。ハナをきらなくても競馬が出来る馬。ひと夏を越しての成長にも期待したい。
△タシットは中山マイルコース[2-2-1-2]。春の東風Sは0.6秒差5着で、ダービー卿CTは7着とはいえ0.3秒差と大きくは負けていない。流れひとつで食い込めるはず。
こうやまき賞に勝って共同通信杯2着△カラマティアノスと中京記念3着△ジューンオレンジ。最後にそろそろクラス慣れが見込める△シヴァースも押さえておきたい。