「静かな退職」が急増 一社で長く働くため、社員が会社に求めることは?

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2025年09月17日 05:51  ITmedia ビジネスオンライン

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静かな退職と人事の認識ギャップ調査(写真AC)

 必要最低限の業務のみをこなす働き方――いわゆる「静かな退職」(Quiet Quitting)が広がっている。ビジネスパーソンは長く働くために、会社にどのような取り組みを期待しているのか。コーナーが調査を実施した。


【画像】長く働くために会社に期待する取り組み


●一社で長く働くため、会社に求めること


 会社に期待する取り組みについて、65.2%が「給与・報酬制度の改善」と回答し、最多となった。以降は「評価・昇進の透明性、納得感の向上」(32.3%)、「ワークライフバランス改善」(31.0%)が続いた。


 年代別で見ると、「給与・報酬制度の改善」と「評価制度の透明性」は全ての年代で均等に選ばれていることから、世代を問わず最も重視されているニーズだと考えられる。一方で、30代では「ワークライフバランス」や「福利厚生の充実」、40代では「心理的安全性の向上」を重視する傾向も見られた。


 社員の離職予防のために今後最も強化すべき取り組み・施策を人事に尋ねた。その結果、最も多い回答は「評価・昇進の透明性、納得感の向上」となり、20.4%に上った。僅差で「給与・報酬制度の改善」(18.3%)が続いた。待遇面の改善が優先されている結果となり、社員ニーズとも一致することが明らかになった。


 一方で、次に社員ニーズの高い「ワークライフバランスの改善」「福利厚生(手当など)の充実」は企業側の優先度が低い結果に。社員と企業の間に認識ギャップが生じている実態も明らかになった。


 調査は5月2〜9日に実施。413人(人事職:100人、人事職以外:313人)から回答を得た。



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