フィギュアスケート男子で22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が、イタリア再訪へ決意を新たにした。
16日、2位となったロンバルディア杯(ベルガモ)から羽田空港へ帰国。26年2月に行われるミラノ・コルティナ五輪を前に、フリーでは同国に縁の深い「トゥーランドット」を舞った。ジャンプ構成を落としながら190・47点をマーク。自己ベストは208・94点で「ジャンプ以外のスケーティングなど細かい部分を評価された。大きな自信になった」と喜んだ。
8月中旬の地方競技会では4回転ジャンプ3本で構成。だが、大会翌々日の練習中に左足首の痛みを覚えた。すぐに病院でMRI検査を受け、軽い神経障害と診断された。左足のつま先を氷につく4回転トーループは練習で1〜2本に制限。今大会も演技前の6分間練習で1本の確認にとどめ、本番も2本から1本に削った。4回転1本減の構成で190点を超え「イタリアの舞台で(トゥーランドットを)披露できたことにすごく大きな意味がある。もっと盛り上げることができるという感触もある。ミラノ(五輪)で完成させたプログラムをお見せできたらいい」と気合が入った。
今季は7月から地方競技会に出て、大会の規模を問わずに経験を積んできた。次戦もグランプリ(GP)シリーズ前に西日本学生選手権(10月17〜19日、滋賀・木下カンセーアイスアリーナ)に出場予定という。
「構成もトーループ2本に戻せるように、回復させるのが一番大事と思う。試合の雰囲気は、試合でしか感じられない。GPシリーズから最高のコンディションで臨みたいと思います」
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まずは左足首を万全な状態へもっていく。ミラノでの完成された「トゥーランドット」披露へ、焦らずに準備を進める。【松本航】
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