恋愛や性的な自由を認め合う「新しい結婚」を選択した男女の“予想を超えた末路”

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2025年09月18日 09:21  日刊SPA!

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―[結婚につながる恋のはじめ方]―
 皆さん、こんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント、山本早織です。

◆話題になっている「オープンマリッジ」の関係

 最近、YouTuberのヒカルさんと進撃ノアさんが「オープンマリッジ」という形を選ぶ可能性がある、というニュースが話題になっています。

 結婚を前提にパートナーを探しているみなさんにとっても、「そんな結婚の形って本当にありなの?」「自由でいいけど、うまくいくの?」と関心を持たれたのではないでしょうか。

 結婚という枠組みの中で恋愛や性的な自由を認め合う──その発想は新しく、刺激的ですが、同時に現実的な課題も多いのです。

◆「結婚=安心・独占」というイメージが強い?

 30〜40代で結婚を考えていると、「結婚=安心・独占」というイメージを強く持っている方が多い傾向にあります。

 ただ、実際にパートナーシップを経験してみると、束縛や嫉妬で疲れることもあるでしょう。「この人だから我慢できるけど、本当はもっと自由がほしい」「結婚したら自分の気持ちはどうなるんだろう」──そんな葛藤を抱える方も少なくないはず。

 だからこそ、オープンマリッジという選択肢に「理想かもしれない」と期待する気持ちと、「本当に成り立つの?」という不安が同居するのです。

◆オープンマリッジに近い形を選んだ夫婦

 私の周りにも、オープンマリッジに近い形を選んだご夫婦がいました。提案する側、つまり「他の人との関係を持ちたい」と望む方は、比較的ストレスが少なく自由を謳歌しているように見えました。

 一方、提案を受け入れた側は、最初は「この人が好きだから」と自分の価値観を押し殺していましたが、年月が経つにつれ嫉妬や不安が募り、「どうして自分はこんなに傷ついているのだろう」と感じるようになり、関係が破綻してしまいました。

◆自由な関係を選んで幸せになることも

 逆に、両者ともオープンマリッジに前向きなケースでは、比較的安定している例もあります。その場合は「結婚」という形式にこだわらず、生活や愛情を共有する「事実婚」に近いスタイルを取ることが多い印象です。

 心理学的には、オープンマリッジは「合意のある非一夫一婦制(CNM)」の一形態として研究されています。CNM関係にある人と一夫一婦制の関係にある人とでは、心理的幸福度や関係の満足度に大きな差は見られないと報告されています。

 つまり、自由な関係を選んだからといって、必ずしも不幸になるわけではないのです。

◆オープンマリッジがうまくいくための条件

 ただし、うまくいくためには条件があります。

•コミュニケーションの透明性:どこまで話すか、何を共有するかをお互いに明確に決めること。

•境界線の設定:恋愛感情や肉体関係、時間の使い方などについて、双方が納得できるルールを設けること。

•自己肯定感の高さ:自分は愛されているという実感が強い人でなければ、他者との関係を受け入れるのは難しいこと。

 さらに、日本では「結婚=独占関係」という価値観が根強く、社会的にもオープンマリッジは理解されにくいのが現実です。

 特に子どもがいる場合、親の関係性がどう見えるのかは大きな問題です。オープンマリッジの家庭で育った子どもが「普通の家庭じゃない」と感じたり、信頼関係に影響したという事例も報告されています。子どもの安心感を第一に考えなければ、家族全体の土台が揺らいでしまう可能性があるんです。

◆オープンマリッジが成立するのは決して不可能ではないが…

 結論として、オープンマリッジが成立するのは決して不可能ではありません。ただし、それには条件が必要。

1.両者が心から肯定派であること
2.ルールや境界を言葉で明確にすること
3.相互に自己肯定感を支え合える関係であること
4.子どもや家族への影響を十分に配慮すること
5.日本社会の文化的背景を無視しないこと

 私の見解としては、提案する側は自由を得やすい一方で、受け入れる側の心のケアが後回しにされやすい点が大きなリスクだと感じます。嫉妬や不安といった感情は抑え込んでも消えるものではなく、むしろ時間をかけて積み重なっていくものだからです。

◆「結婚に何を求めるのか」を改めて考えるきっかけにする

 結婚を考える皆さんには、自分の気持ちにまず向き合い、「私は本当に相手の自由を心から受け入れられるのか?」と問い直していただきたい。

 そして、もし挑戦するなら小さなルールから始め、常に「お互いに帰ってくる場所=安心できる関係」を大事にしてください。

 ヒカルさんと進撃ノアさんのケースは、オープンマリッジという新しい結婚観が日本でどう受け止められるのかを示す試金石になるでしょう。そして読者の皆さんにとっては、自分自身が「結婚に何を求めるのか」を改めて考えるきっかけになるはずです。

 どんな形でも当人達が幸せであればそれがその人達にとって正解だと私は考えます。

―[結婚につながる恋のはじめ方]―

【山本早織】
1985年、東京生まれ。アイドル、銀座のホステスなどを経て、現在は恋愛コンサルタントとして結婚したい男女に向けて情報や出会いの場を提供する。「最短成婚成功の秘訣マガジン」をLINEで配信中。公式ホームページ「結婚につながる恋のコンサルタント 山本早織」(Xアカウント:@yamamotosaori_)

このニュースに関するつぶやき

  • 子供が出来た時に自分の子供か男性は不安になるなあ〜DNA鑑定は必須ね"(-""-)"子供に知られた時お互いに愛人を作りあって生きているのよって説明するのは嫌かなあ・・。
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