
結婚をして家を出た女性たちにとって、実家は”娘”に戻れる場所なのではないでしょうか。今回、ママスタコミュニティに実家との距離感について考えさせられる投稿が寄せられました。
『自分の実家に頻繁に行く? 私が住んでいる地域のママたちは、実家に同居していたり、毎日実家に行きご飯と子どものお風呂を実家で済ませたりする人が多いのを知った』投稿者さんの住んでいる地域のママたちは、実家との付き合いが濃厚のよう。なかには実家の敷地内にきょうだい家族が暮らし、親族ぐるみで支え合っているような家庭もあるといいます。けれどママスタコミュニティには、「年に数回しか行かない」「実家とは疎遠」という声も少なくありませんでした。今回は、そのような“実家とのつき合い方”をテーマに、さまざまな立場のママたちの声をまとめました。
毎日でも実家に行く人たちの暮らし
頻繁に実家に通う人たちも実際に少なくないようです。
『実家は車で30分くらいの距離。お米や野菜をもらえるので、週に1、2回は行く。両親が高齢なこともあるから、親の用事を済ませてあげることもある』
『農家だから、日中は各自仕事でも夕方には集まって一緒にご飯。親戚も含めて、夕方から家族の時間。子どもの頃も田植えや稲刈りの時期には、親戚が大集合だった』
『隣だからほぼ毎日行く。実家に採れた野菜があるからそれを取りに行くとか。でもお風呂もご飯も別々』
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実家にはほとんど行かないという人も
一方で実家が近くても「行かない」「行きたくない」と話す人も。あまり連絡も取らないといいます。
『徒歩圏内だけれど4年は行ってないな。あそこはもうよその家』
『古い価値観を押しつけてきたり、私の言うことを批判したり、最近本当に母親がきらいになってきた。極力行きたくない』なかには「8年前に行った」とのコメントも。親との関係性や物理的な距離だけでなく、精神的な距離も大きく影響しているようです。
『車で5分だけれど、用事がないと行かない。子どもの面倒を見にきてもらったのも、私が病院に行ったときと発熱して動けなくなったときに3回ぐらい。仲はいいけれど、親には親の生活があるし、結婚するって自立することだと思うから、よほどでないと頼まない』
『私は行かない。親と仲はいいけれど、それと甘えるのは別問題だと思うから』
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「行く」「行かない」は状況による
実家に通うかどうかは、単に“行きたいかどうか”だけで決まるものではないようです。
『私は実家に行くとストレスがたまるし、孫は可愛がってくれるけれど長くいるとイライラされるのもわかるから、今は行かない。子どもが小さいときは旦那が夜勤で不在のことも多かったし、甘えられるときは甘えていたよ』つまり同じ「実家が近い」でも、親の性格・家庭の事情・子どもの年齢などによって行くかどうかは変わってくるようです。「仲よしだから行く」「甘えたいから行く」というシンプルな理由だけではないのが、実家との付き合い方の難しさでもあります。
実家との付き合い方に、正解はない
実家に頻繁に通う人を「いいな」と羨ましく思う声もありました。
『近ければ行くこともあるよね。うちは県外だから行きたくてもムリ。少し羨ましいな』
『行きたくても行く暇がない……』
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家庭の形が多様になっている今、親との距離感にも正解はないのでしょう。親と密に関わる人、ほとんど関わらない人、どちらがいい・悪いというわけではありません。「親子だからこそ難しい」という感情もあれば、「親子だからこそ助け合える」という関係もあるのでしょう。大切なのは、自分にとってちょうどいい距離感を見つけること。
もし今、投稿者さんが実家との関係に悩んでいたり、世間と比べてしまったりするような気持ちがあるのなら、一度「私はどうしたい?」と問いかけてみてはいかがでしょう。親との距離は、今の自分にとって心地いいかどうか。行く、行かない、通う頻度、助けを求めるかどうか……すべては、自分自身や親の価値観と状況に左右されるものです。
他人の家庭と比べてモヤモヤするよりも、自分の気持ちと向き合って、ムリのない関係を選んでいけたら、きっとそれが最善なのではないでしょうか。