
満州事変の発端となった柳条湖事件から94年となるきょう、中国・遼寧省で式典が開かれました。日本大使館は反日感情の高まりに注意を呼びかけています。
式典は柳条湖事件の現場に近い遼寧省・瀋陽で行われ、中国国営の中央テレビによりますと、およそ1000人が参加しました。
1931年9月18日に発生した柳条湖事件は、旧日本軍が南満州鉄道を爆破し、中国側の犯行だとして軍事行動を拡大したもので、中国では「国の恥を忘れてはならない日」と位置付けられています。
式典が開かれた遼寧省では、午前9時18分に合わせて防空サイレンが鳴らされたほか、自動車が一斉にクラクションを鳴らしたということです。
1年前には広東省深セン市で、日本人学校に通う男子児童が登校中に男に刃物で襲われ死亡しました。
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男が日本人を狙ったのかどうかは今も明らかになっていませんが、北京の日本大使館は「反日感情の高まりに特に注意する必要がある」として、不審な人物を見かけた場合は近づかないようにするなど、注意を呼びかけています。