五輪2大会連続出場の競泳女子青木玲緒樹(30=ミズノ)が18日、自身のSNSで現役引退を表明した。
所属先のミズノからも発表された。
9月上旬に滋賀県で行われた国民スポーツ大会が最後のレースになった。
青木は、北島康介氏、萩野公介氏を育てた平井伯昌コーチに師事して、女子平泳ぎの日本代表として活躍。
21年東京五輪、24年パリ五輪にも出場した。
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22年には100メートル平泳ぎで1分5秒19の日本記録(当時)も樹立した。
また19年世界選手権韓国大会では、100メートル平泳ぎで、メダルまで0秒04差の4位に迫ったこともあった。
青木は、「引退のご報告」と題して以下のコメントを発表した。
「このたび国民スポーツ大会を最後に、競技生活から引退することを決めました。
3歳で水泳を始めてから27年間。まさか30歳まで現役を続けるとは、自分でも想像していませんでした。
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ここまで頑張り続けてこられたのは、いつもそばで支えてくれた家族、私の水泳を誰よりも信じ、応援してくださった平井先生、さまざまな面で支えてくださり、温かく見守ってくださった所属先のミズノ、学生時代に支えてくださった先生方、一緒に戦った仲間やスタッフの皆様、身体だけでなく心の面でも寄り添い、見えないところで支え続けてくださったトレーナー・スタッフの皆様、どんな時も自然体で接してくれた友人たち、大会関係者やスポンサーの皆様、メディアの皆様、そして、いつも応援してくださったファンの皆様。
すべての皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。
競技生活を終えたいま、自分には何が残るのだろう、何を活かせるのか。
そんなことを考える日々でもあります。
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それでも、はっきりと言えることは、水泳を通して出会えた素敵な方々こそが私にとって何よりもかけがえのない宝物です。
特に、18年間指導してくださった平井先生。
言葉では表しきれないほど感謝の気持ちでいっぱいです。
水泳だけでなく、それ以上に大切なことを教えていただきました。
毎日の小さな選択や行動が自分を成長させてくれること。
困難を乗り越える力とそれに向き合う覚悟。
自分自身と向き合う勇気。
人とのつながりを大切にする心。
感謝の気持ちを忘れないこと。
人として成長していくことの意味。
結果だけではない、過程にこそ学びと価値があること。
先生の言葉や姿勢を通して、日々多くのことを学ばせていただきました。
先生が期待していたような選手にはなれなかったかもしれませんが、先生のもとで水泳を頑張ってきたこの時間は、何にも代えがたい、贅沢な時間でした。
本当にありがとうございました。
今後は、水泳を通して得た学びやご縁を大切にしながら、水泳教室やイベントを通して多くの方に水泳の楽しさを伝えつつ、ミズノの魅力も知っていただけるような活動をしていきたいと思っています。
これまでいただいたご縁と経験を胸に、これからも笑顔で前を向いて進んでいきます。
心からの感謝を込めて。
ありがとうございました。
競泳 青木玲緒樹」
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