【世界陸上】17歳久保凛、初の世界大会で女子800m予選敗退に涙「何もできなく終わった」

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2025年09月18日 20:18  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

予選敗退となった久保凛(AP)

<陸上:世界選手権>◇第6日◇18日◇東京・国立競技場◇女子800メートル予選3組



日本記録保持者の久保凛(17=東大阪大敬愛高3年)が初の世界大会に臨み、2分2秒84で7位となり、予選敗退となった。


スタートから後方となり、走路がなかなか空かないレース展開に。最後に1人抜いたが、自己ベストからは3秒及ばなかった。「全然、最初から想定してたレースプランとは全然いかなくて、前半から何もできなく終わったレースなってしまい、すごく悔しい」と涙を流した。


同種目日本勢初の準決勝進出はならず。五輪では1928年アムステルダム大会で人見絹枝が銀メダルを獲得しており、世界大会97年ぶりの予選突破が期待されたが、世界の壁は高かった。


それでも貴重な経験を踏んだことに変わりはない。「17歳で世界陸上に出られて、それが初めての世界陸上が東京というところで、すごく奇跡だと思いますし、これからしっかりつなげて今回の経験を無駄にしないようにいきたいです」と前を向いた。


久保はサッカー日本代表MF久保建英のいとことしても知られる高校3年生。今季は7月の日本選手権で自身2度目の1分台となる1分59秒52をマークし、24年7月の自身の日本記録を0秒41更新した。世界ランキングで出場圏内につけ、日本女子の高校生の個人種目では07年大阪大会1万メートルの絹川愛以来、18年ぶりの代表入りとなった。


女子800メートルは、400メートルトラックを2周する種目。日本はこれまで05年杉森美保、07年陣内綾子、22年田中希実の3人が出場したがいずれも予選敗退となっていた。


◆久保凛(くぼ・りん) 2008年(平20)1月20日生まれ、和歌山・有田川町出身。小1でサッカーを始め、串本JFCでプレー。潮岬中から陸上開始。中3時の22年全国中学校体育大会800メートル優勝。23年に東大阪大敬愛高に進学し、同年から全国高校総体3連覇。24年から日本選手権2連覇。サッカー日本代表MF久保建英はいとこ。憧れの選手は田中希実。リラックス法は愛犬「ふうた」と遊ぶこと。最近ハマっていることは読書。身長167センチ。

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