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主人公の”藤”と、紙に文字を書いて人と意思疎通をする見た目タヌキな自称「犬」の“君”を描く二階堂幸『雨と君と』(講談社)。二人(正確には一人と一匹)が食事やお出かけといった日常を共にしながら、飼い主とペット以上の関係を紡いでいく。そのささやかな時間が多くの人の心をとらえてきた。
【画像】『雨と君と』原作者・二階堂幸が公開したカラーイラスト
現在放送中のTVアニメ(テレビ朝日系)は、今週末に最終回を迎える。雨の日の静けさと、ふしぎな“犬”とのやり取りに癒されてきた視聴者にとって、幕が下りる瞬間は少し寂しいものになりそうだ。
原作者の二階堂幸は自身のX (@nikaidooooooooo)にて、度々イラストを投稿している。11話の各サイトでの配信が始まった18日にはキャップを被る”藤”と”君”のイラストがポストされた。
ピッタリと横を歩く”藤”と”君”。ポストでは「今週は最後の12話放送」と予告し、寂しがる読者のコメントも見受けられた。「12話は是非漫画を読んでからご覧になって頂ければより楽しめるかと」と『雨と君と』らしい傘の絵文字と共にコメントが投稿された。
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11話放送前には、野原に寝転ぶ”藤”と”君”のイラストが投稿された。青々と茂った草の中には、赤や黄色の花が咲いている。草の匂いや風の音まで伝わってきそうな一枚だ。青のイメージがある”藤”だが、このイラストでは瞳の色や服の色など、緑が印象的に見える。幸せそうに”藤”の腕の中で微笑む”君”が可愛い。
9月13日にもイラストが投稿された。淡い水彩画のようなタッチで描かれた”藤”とその横を歩く”君”。ふわっとした色彩の水色のニットを着た”藤”のファッションにも注目。”君”の頭の上にはいつも緑の葉っぱが乗っているが、このイラストでは黄色いイチョウの葉が乗っていて秋を感じさせる一枚だ。
10日にはが泳ぐ金魚を見つめている2人が。いつもよりも暗い色合いと、揺らめく水の中を漂う金魚たちが幻想的な雰囲気を醸し出しているイラストとなっている。
“藤”の高校からの親友である”ミミ”と、”レン”も9日のイラストに登場。生い茂る葉っぱの中に佇み、ボタニカルな雰囲気のイラスト。”レン”の着ているTシャツから”君”のような柄がチラリと見えているのがポイント。
8日にも秋らしいイラストが投稿されている。顔の形に切り抜かれたかぼちゃ、「ジャック・オー・ランタン」を手にする藤。その足に絡むのはかぼちゃの上半分を頭に被った”君”が顔を覗かせている。
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9月20日の放送で、アニメ『雨と君と』は一区切りを迎える。終わってしまうことに寂しさを募らせている視聴者は、二階堂の誘いに乗り原作に手を伸ばすべきだろう。これからも傘を差す”藤”と、その隣で微笑む”君”の姿が見られるのだから。
(文=結理乃)
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