
■東京2025世界陸上 男子400m決勝(18日、国立競技場)
【一覧】9月13日開幕『東京2025世界陸上』日程&出場選手
男子400m決勝で中島佑気ジョセフ(23、富士通)が44秒62の6位でフィニッシュ。同種目日本勢34年ぶりの決勝に挑み、1991年東京大会の高野進の7位を抜いて、過去最高の6位入賞を果たした。堂々たる走りで国立の観客から大声援が送られた。優勝はボツワナのB.C.ケビナシッピでタイムは43秒53。
雨が降る中、大歓声を浴びた中島は9レーンで挑み、準決勝同様スタートから前半は力を温存。最後尾から最後のコーナーで徐々にスピードを上げていくと、最後の直線で力を振り絞りラストスパート。大歓声の中、前の2人をとらえて6位でフィニッシュした。
今大会、予選を日本新記録の44秒44で突破した中島は、準決勝では驚異のラストスパートをみせ、44秒53の組2着で突破した。
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準決勝後は「(決勝は)積極的に行って、もう失うものはない。メダルが見えてきたので、そこに向けてしっかり頑張っていきたい」と意気込み、この日もサブトラックでのウォーミングアップを終え、コーチらと全力のハグで本番の国立に向かっていた。
決勝を走り終えた中島は「夢に見てきた決勝を走れて、本当に幸せだったんですけど、、、やっぱりメダル獲りたかった」と喜びと悔しさが混ざった感情だと明かした。大観衆の中、走れたことに「会場のみなさんの後押しがあったからこそ殻を破ることができた」と予選、準決勝に続く快走ができたことに感謝の言葉を届けた。