第5節ワトフォード戦で決勝ゴールを決めた森下[写真]=Getty Images ブラックバーンを率いるバレリアン・イスマイル監督が日本代表MF森下龍矢の獲得理由について明かした。16日、地元メディア『ランカシャー・テレグラフ』が同指揮官のコメントを伝えている。
現在28歳の森下は今夏の移籍市場でポーランドのレギア・ワルシャワからチャンピオンシップ(イングランド2部)のブラックバーンへ完全移籍を果たした。9月13日に行われたチャンピオンシップ第5節で初スタメンを飾ると、日本代表FW大橋祐紀のアシストから決勝弾をマーク。出場2試合目にして早くもチームの勝利に貢献している。
イスマイル監督は今年2月、ジョン・ユースタス前監督の退任に伴いブラックバーンの指揮官に就任。昨シーズンは昇格プレーオフ圏の6位にわずかに届かず、7位でシーズンを終えていた。そんな指揮官は実は昨シーズン、森下の前所属クラブであるレギア・ワルシャワの監督に就任する可能性があったという。「正直に言うと、昨年のある時にレギアと監督のポジションについて話し合いをしたんだ」と語り、その際に森下のプレーを確認したことが今回の獲得につながったと説明している。
「クラブを評価する必要があったんです。そしてすぐに、ある選手が私の求める仕事をこなせると気づいたよ。彼らのデータはすべて確認したからね」
また、森下の移籍が8月25日と移籍市場終盤に成立した背景については以下のように語った。
「ある時に森下が交渉に応じる可能性あると知った。それを知った時、私は休暇中でしたが決断は早かった。でもレギアはUEFAヨーロッパリーグの予選を控えていたので、我々は待つしかなく、『移籍期間終盤の返答になるかもしれない』とも言われたんだ」
「同時に我々は市場を調査し、似たような選手を探そうとした。でも、心の中では確信していたし、『待とう。リスクを背負おう。それが私の責任だ』と言ったんだ。最終的に決断が報われてうれしいよ。そして彼はスタメン出場をして、得点を挙げた。彼を待つことの重要性がはっきりしたね」