米NVIDIAは9月18日(現地時間)、米Intelの株式50億ドルを買収することで合意したと発表した。両社は、NVIDIAのAIおよびアクセラレーテッドコンピューティングの強みと、Intelの主要なCPU技術およびx86エコシステムを、NVIDIA NVLinkを使用してシームレスに連携させることに注力する。
具体的には、データセンター向けにIntelがNVIDIAカスタムのx86 CPUを製造し、NVIDIAのAIインフラプラットフォームに統合する。また、パーソナルコンピューティング向けには、NVIDIA RTX GPUチップレットを統合したx86システムオンチップ(SOC)をIntelが製造し、市場に提供する。
この合意の背景には、Intelへの継続的な大規模投資と、米国における半導体産業強化への動きがある。NVIDIAとの発表に先立つ8月22日には、米連邦政府がIntelの普通株式に89億ドルを投資することに合意したと発表している。これは、Intelが米国の技術および製造のリーダーシップを加速させ、AIにおける優位性を強化し、国家安全保障を強化することを目的としている。また、8月19日には、ソフトバンクGがIntelの普通株式を20億ドルで取得する契約を締結している。これらの大規模な投資は、Intelが財務状況を強化し、規律ある実行を推進し、エンジニアリング重視の企業文化を再活性化させるための広範な戦略を支援するものだ
米Reutersによると、この買収によりNVIDIAはIntel株の約4%を保有する筆頭株主になるという。
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NVIDIAのジェンスン・ファンCEOは、NVIDIAのAIおよびアクセラレーテッドコンピューティングスタックとIntelのCPUおよび広範なx86エコシステムを密接に連携させることで、「世界クラスの2つのプラットフォームの融合」を実現し、エコシステムを拡大し、次世代コンピューティングの基盤を築くことを目指していると語った。
Intelのリップブー・タンCEOは、自社の主要なデータセンターおよびクライアントコンピューティングプラットフォームと、プロセス技術、製造、高度なパッケージング能力をNVIDIAのAIおよびアクセラレーテッドコンピューティングのリーダーシップと組み合わせることで、業界に新たなブレークスルーをもたらし、事業成長を達成することに期待を寄せていると語った。
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