スーパーでコメの陳列棚を眺める客=6月6日、東京都江東区 総務省が19日発表した8月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が111.6と、前年同月比2.7%上昇した。プラスは48カ月連続。政府の負担軽減策によるエネルギーの下落が全体を押し下げ、伸び率は3カ月連続で縮小。9カ月ぶりに3%を下回った。ただ、コメを中心に食料品の高騰は続いている。
生鮮食品を除く食料は8.0%上昇と、1年1カ月ぶりに伸び率が縮小した。昨年夏ごろから高騰した米類の上昇率は依然として高水準ながら、伸びが一巡し、69.7%と前月(90.7%)から鈍化した。
コメ関連はおにぎりが18.5%、外食のすしが7.9%、いずれも上昇した。スーパーなどの店頭に並び始めた25年産米の影響は今後表面化する見通し。