
大切に育ててきたわが子も、やがてひとり立ちをします。いい相手を見つけて、結婚する日が訪れることもあるのではないでしょうか。
『もうすぐ息子が結婚します。うちの戸籍から抜けると思うと、胸が痛くなる。本当に巣立つのだなと』このように息子の結婚が現実味を帯びてくると、心が追いつかないママもいるのではないでしょうか。嬉しさと寂しさが入り混じった、何とも言えない気持ち……それが「母の本音」なのかもしれません。
子どもがいなくなる…寂しい母心
「わかる! 寂しいよね……」そのような共感の声は少なくありませんでした。
『おめでとう! きっと投稿者さんが結婚するときには、投稿者さんのお父さんも同じだったと思うよ。そりゃ寂しいものよ』
『大切なわが子だもの。寂しいよ』子どもの結婚は本来喜ばしいもの。でも育て上げたわが子が新しい家庭を築くというのは、ママにとっては「家族のかたち」が変わる瞬間でもあります。さらに戸籍から名前が抜けると現実を突きつけられるようで、一段と寂しさが募るもの。あるママは「下の娘が大学で県外に行き住民票を移したときに、上の子のときには感じなかった寂しさを感じた。夫婦2人の生活が始まったのだなと思った」と寂しさを口にします。少しずつ、子どもがママの手を離れていく。それは成長の証であり、親としての務めを果たしたという実感もあるけれど、やっぱり「寂しい」のです。
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「よくここまで立派に育った」感無量の気持ちも
子どもを立派に育て上げて、満ち足りた気持ちになったというママもいました。
『うちは2年前に息子が結婚したよ。戸籍から抜けたときは感無量だった』
『巣立ってくれる、それも結婚してくれたら嬉しい』
『うちも長男が年内に入籍予定。やりたいことをさせられたし、行きたい大学も行かせられたし、入りたい会社にも入ったし、好きな彼女と結婚できるし、本当に恵まれた息子だわ。息子よ、幸せになれよ。たまには元気な顔を見せてくれたらいいさ』寂しさと同時に、「よくぞここまで育った」と自分に言い聞かせるような気持ちもあるのでしょう。ママにとっては、子どもの結婚が「節目」となるのかもしれません。
お嫁さんとの距離感も心配?
息子夫婦が彼女の実家と親しくする様子に、どこか自分たちだけが蚊帳の外のように感じることもあるようです。
『彼女の家族が息子につけた愛称で、私たち夫婦の前でも息子を呼ぶ。そして彼女の実母と息子の交流……息子を気に入ってくれているのはありがたいけれど、距離を感じさせられる』
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結婚後のほうが関係が良好になることも
なかには、結婚を機に親子関係がより良好になったというママもいました。
『私が病気をしたから、息子は結婚してからのほうが顔を出すようになった。お嫁さんもいい子で孫とふたりで顔を出してくれることもある』
『うちの息子はそれほど変わったと思わないよ。たまにLINEで様子を知らせてくれるし、元気でやっているのだろうなと親としては安心したよ。あとは自分が選んだ人だから大切にして欲しいと思うだけ』家庭をもったことで息子がひとりの「家族の長」となり、親への感謝の気持ちが深まったのかもしれませんね。一方で、注意喚起する声もありました。
『息子家族に関わりすぎて煙たがられないように。アポなし訪問なんてもってのほか。金を出さないなら口も出さない』義母トラブルを避けるためにも、「頼られたときだけ力になる」くらいの距離感がちょうどいいのかもしれません。
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戸籍は抜けても、親子は一生
戸籍から抜けても、親子であることには変わりありません。「紙切れ一枚で絆が左右されるわけではない」このような意見もありました。法律上の変化よりも、心のつながりこそが大切なのでしょう。
『戸籍を抜けたって、普通に親子。巣立ったのだから、あとはわが子の生き抜く力を信じて』人生の局面が変わるなかでも、変わらない絆を信じたい。そう思うママは少なくありません。子どもが独身でも結婚しても、絆を深めるか疎遠になるかどうかはその子との関係次第。ちょうどいい距離感を模索したいところです。
ママとしての卒業と再出発
息子の結婚をきっかけに、投稿者さんは自分自身の生き方を見なおすことにもなるでしょう。長年「ママ」として全力でわが子と向き合ってきた日々。その役割を少しずつ手放していくことは寂しさもありますが、新しい自由や希望に変えることもできるのです。
『息子さんご結婚おめでとうございます! 戸籍から抜けても、一生親子なのは変わらないですよ! これからは自分の時間を楽しんでね』このような励ましの言葉が、きっとこれからの力になるはず。これから新しい人生に向かってのスタートです。いろいろなことに挑戦したり趣味を作ったり、自分の時間を楽しめる醍醐味を味わってはいかがでしょう。投稿者さんのこれからに、ママたちはそっと乾杯していますよ。