陸上の世界選手権の100メートル障害で準決勝まで進んだ福部真子(29=日本建設工業)が19日までにインスタグラムを更新。「菊池病」を克服しての大会を振り返り、現在の心境を語った。
「世界陸上、ほんとに沢山の応援ありがとうございました。まずは、立てんと思っとった舞台に立てたこと。20年近く競技を続けてきたけど、初めて満員の国立競技場で大歓声の中、2本走れたことは私の人生の財産となりました。一生忘れません」と応援に感謝。
「『よく頑張った、感動した、勇気をもらった諦めないでくれてありがとう、走る姿を見せてくれてありがとう、応援させてくれてありがとう』こんな温かい言葉を沢山かけてもらっていいんかな?って不安になるくらい不甲斐なくて悔しくて」と不安な気持ちにもなったこともあったが「でも、走り終わった後あんなに温かい拍手をしてもらったのは初めてで自然と笑顔になれました(自国開催最高) 悔しい気持ちが、一瞬で晴れやかな気持ちに変わって声援ってすごいな、幸せだな、諦めんくてよかったなって心がスーッと軽くなっていきました」とレース後の自国の大声援が糧になったとした。
病気については「菊池病になって失ったものもあったけど小さな幸せに気付けたり、人の優しさ温かさに触れる機会が増えたり、逆に人に優しくできたり、陸上界とは別の場所にチームができたようなそんな感覚になれたり、得たものもありました」「菊池病の認知度が高まることを願う反面、自分の名前の横に『菊池病』と付いているのを見る度現実を突きつけられてちょっと嫌な気持ちになったり。言い訳にしたくないけど『仕方ないよね』って言い訳しちゃう時、ものすごく自分が嫌いになったり」と、気持ちに揺れがあることを認めながらも「ってことは、まだまだアスリートとして生きていきたいってことだろうから、本能に従いながら世界の壁は厚くて高いけどマイペースにチャレンジし続けたいな」と、今後の競技生活にも言及。
そして「アスリートは大変なことももちろん多いけど頑張る姿を見せることで、何かを与えることができたり伝えることができる、最高の職業だなって改めて思わせてくれた皆様、ありがとうございました」と長文を締めている。
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