
1年前、日本人学校の男児が殺害される事件があった中国・深セン市で日本人が、突然タクシーから降ろされるなど反日感情が原因とみられるトラブルが相次いでいることが分かりました。
中国では、今月3日に「抗日戦争勝利80年」を記念した大規模なイベントが行われたほか、満州事変のきっかけになった「柳条湖事件」が起きたきのう旧日本軍の「731部隊」を題材にした映画の公開が始まるなど反日感情の高まりが懸念されています。
こうした中、現地に住む日本人によりますと、深セン市で今月14日、日本人が突然乗っていたタクシーから降ろされるなどのトラブルがありました。
運転手から「日本人か?」と聞かれ、「はい」と答えると交通量が多く危険な場所だったにも関わらず「降りろ」と言われ、その場で降ろされたということです。
また別の日には、道端で日本語を話していたところ、中国人に批判されるなどのトラブルもありました。
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広州にある総領事館によりますと、こうしたトラブルによるけが人は確認されていないということです。
深セン市では1年前に日本人学校の男子児童が登校中に男に刃物で襲われ死亡する事件が起きていて、総領事館は「大きな声で日本語を話さないように」などと注意を呼び掛けています。