【世界陸上】やりはバスケットボールと同じ重さ 飛びすぎで規定改定も…北口登場前におさらい

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2025年09月19日 14:52  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

女子やり投げの北口(2024年8月撮影)

<陸上:世界選手権>◇第7日◇19日◇東京・国立競技場◇女子やり投げ予選



やり投げ世界女王で日本女子初の連覇がかかる北口榛花(27=JAL)が、午後7時半開始の予選A組に臨む。試技の順番は18人の先陣となる1番目。日本からは同組に上田百寧(ゼンリン)、午後9時開始のB組に武本紗栄(オリコ)が出場する。


やり投げは投てき種目の1つ。起源は狩猟時代の投槍(なげやり)とされる。これは長い柄(え)の先に鋭い穂先を付けて、離れた距離の獲物を倒すための道具のこと。その狩猟技術が発展し、古代ギリシャの祭典「オリンピア祭典競技」で飛距離を競う競技種目に移り変わっていったという。


やりの重さと長さは、男子用が800グラムで全長260〜70センチ、女子用が600グラムで全長220〜30センチ。女子の600グラムは、男子の中学生以上が使用するバスケットボール(7号球)とほぼ同じ重さとなる。


1984年には、ウベ・ホーンが史上初の100メートル超えとなる104メートル80をマーク。当時の世界記録となったが、100メートル以上の記録はトラック競技や観客に危険との議論が起こり、やりの重心を前にすることで飛びすぎないように規定改定がなされた。現在のやりは両端へ向かって徐々に細くなっていく形状をしている。


現在の公認の世界記録は、男子が96年ゼレズニーの98メートル48、女子が08年シュポタコバの72メートル28。ともに北口が拠点とするチェコの選手だ。なお、北口の自己ベスト67メートル38は日本記録となっている。


予選の試技回数は、決勝の半分にあたる3度。20日の決勝へ進むには、進出ラインの62メートル50を超えるか、予選全体で上位12番以内に入る必要がある。

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