【巨人】トンネル抜けた岡本和真「続けていきたいなと」二振りで試合を振り出しに戻す

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2025年09月19日 20:37  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

巨人対広島 2回裏巨人無死、左越えソロ本塁打を放つ岡本和真。投手大瀬良(撮影・河田真司)

<巨人5−4広島>◇19日◇東京ドーム



巨人岡本和真内野手(29)が最長ブランク明けの2連発で勢いづけ、2位DeNAに1ゲーム差とした。


試合前だった。「侍ジャパンDAY」で原前監督が始球式を務めた。三塁で見守っていると、突然ボールが飛んできた。定石破りの肩慣らしのキャッチボール。「ナイスボールでした!」。びっくりしながら、笑顔をのぞかせた。


月間打率3割4分と好調な9月も、本塁打は8月23日DeNA戦が最後。22年7月6日ヤクルト戦の第4打席から続いた79打席を超える自己最長ノーアーチが続いていた。「本塁打はもちろん打ちたいですけど、ヒットは出てたんで。自分の中で『悪くないな』と思ってやってたんで」と焦りは見せずとも、4番の仕事は重々承知だった。


前監督からの無言のエールのような1球を受け止め、和んだ時間が気持ちを乗せてくれたのかもしれない。2回先頭、2点ビハインドの第1打席。広島大瀬良のフルカウントからの外角低めカットボールにバットを伸ばした。崩されながら、力が球に乗る。90打席ぶりの12号ソロは左翼席へ。阿部監督が「スッと飛んでいく。チーム全員がああいう打撃してほしい。完璧じゃなくても本塁打は打てると見せてくれた」と絶賛の1発を放つと、4回はフォークを左中間へ。2打席連発の同点13号ソロで試合を振り出しに戻し、山崎の適時打で勝ち越した。


2位死守へ待望の主砲の活躍。「続けていきたいなと思いますね」。2度響かせた久々の快音がラストスパートの号砲となる。【阿部健吾】

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