アランカール(撮影:下野雄規) 9月20日(土)は中山・阪神の2場開催。19日正午の馬場状態は、中山が芝稍重・ダート重、阪神が芝ダートともに良となっている。
■阪神ジャンプSでジューンベロシティが重賞連勝を狙う
阪神4Rは芝3140mの阪神ジャンプS(J・GIII)。ジューンベロシティは障害界のトップホースの一頭。3走前の阪神スプリングジャンプで2着、2走前の中山グランドジャンプでは4着と大舞台でも好走し、前走の東京ジャンプSでは見事に勝利を飾った。ここでは実績上位の存在だ。対するは中山グランドジャンプで2着の実績があるネビーイーム、連勝でここへ臨むジーククローネなど。
■イサ殿下御来場記念でムルソーが巻き返しを期す
中山11Rはダート1800mのイサ殿下御来場記念(OP)。ムルソーはダートで6戦4勝。前走の総武Sは断然人気を背負いながら4着に敗れたが、早めに勝ちに行き過ぎた。ここは巻き返しが濃厚。対するは近3走敗れているが得意の中山コースで巻き返しが期待されるハビレ、3走前のマーチSで4着と善戦しているブレイクフォースなど。
■野路菊Sでアランカールがデビュー2連勝を狙う
阪神8Rは芝1600mの野路菊S(OP)。オークス馬シンハライトの仔アランカールは、デビュー戦でスローペースを楽に捲って後続に4馬身差を付ける圧勝。良血馬のスケールを感じさせた。あの内容ならここでも連勝の期待が膨らむ。対するはセンスの良い走りで新馬戦を勝ったアルスマグナ、矢作厩舎のコントレイル産駒スウィッチインラヴなど。
■大阪スポーツ杯でフェルヴェンテが今度こそのVを狙う
阪神11Rはダート1400mの大阪スポーツ杯(3勝)。フェルヴェンテはこのクラスで安定した走りを見せており、前走の伊賀Sでは2着とあと一歩の競馬。得意の1400m戦で決めたいところだ。対するは距離短縮で臨むキャピタルサックス、初ダートに挑む良血馬キャプテンシーなど。
■夕月特別でグローリーリンクが昇級初戦に挑む
阪神10Rは芝2000mの夕月特別(2勝)。グローリーリンクは4走前のエルフィンSでオークス馬カムニャックに先着して2着。2走前のメルボルンTは3着に敗れたが、立て直された前走の1勝クラスでは後続に5馬身差を付け、レコードで圧勝。スケールは大きい。距離延長のここもクリアなるか。対するはオークス6着の実績を持つウィルサヴァイブ、オークス馬ソウルスターリングの仔スターリングアップなど。
■九十九里特別でマイユニバースが適距離でクラス突破を狙う
中山10Rは芝2500mの九十九里特別(2勝)。マイユニバースは3走前に2400mのゆきやなぎ賞でゲルチュタールの2着。前走の白百合Sは1800mで5着に敗れたが、2500mに距離が延びるここは巻き返し必至。対するは距離延長の前走で結果を出したミントマーク、格上挑戦も条件が合いそうなレイデラティエラなど。
■カンナSでクリエープキーが連勝を狙う
中山9Rは芝1200mのカンナS(OP)。クリエープキーはデビュー戦こそ4着だったが、距離を短縮した前走の未勝利戦を快勝。レースセンスの良さを見せた。OPクラスでも即通用するスピードを持っており、連勝の期待がかかる。対するはデビュー戦が強い勝ち方だったミスバレンシア、芝替わりの前走で一変したプリティーミズホなど。
■阪神5Rの新馬戦でステルヴィオの半弟カルロットなどがデビュー
阪神5Rは芝1600mの新馬戦。
・セレクトセール当歳1億4500万円(税抜き)、半兄に18年マイルCS(GI)など、重賞2勝を挙げたステルヴィオ(父ロードカナロア)がいる、リオンディーズ産駒のカルロットが武豊騎手でデビューする。
・半兄に15年ホープフルS(GII)を勝ったハートレー(父ディープインパクト)がいる、シスキン産駒のアトリが吉村誠之助騎手でデビューする。
・16年中山牝馬S(GIII)を勝ったシュンドルボンの仔でロードカナロア産駒のヴェロシアが坂井瑠星騎手でデビューする。
■阪神3Rの新馬戦でジョーカナチャンの仔ジョーヴェスタなどがデビュー
阪神3Rはダ1200mの新馬戦。20年アイビスSD(GIII)を勝ったジョーカナチャンの仔でパイロ産駒のジョーヴェスタが菱田裕二騎手でデビューする。
■節目の勝利までわずか
・富田暁騎手はJRA通算200勝まであと2勝、阪神で6鞍に騎乗。
・今村聖奈騎手はJRA通算100勝まであと2勝、中山で2鞍に騎乗。
・高杉吏麒騎手はJRA通算100勝まであと2勝、阪神で7鞍に騎乗。
■手塚貴久調教師のバースデー
20日は手塚貴久調教師の61歳のバースデー。当日の管理馬は中山で2頭がスタンバイしている。