《東京・足立区》人質ならぬ“猫質”で交際女性を18時間拘束、デート代回収を目論んだ“金髪ケチ男”の蛮行

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2025年09月20日 06:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

※写真はイメージです

 なんともケチくさい中年男だ。デート代を回収するため交際相手のA子さん(40代)を長時間連れ回したなどとして警視庁竹の塚署が9月5日、営利目的略取の疑いで現行犯逮捕したのは東京都足立区西伊興に住む職業不詳・杉本俊広容疑者(49)。容疑者宅の近隣住民によると、「金髪小太りで、平日の日中も自宅周辺をプラプラしている得体の知れないおじさんです」という。

飼い猫を人質ならぬ“猫質”に

 杉本容疑者の“デート代回収手法”は相手の弱みにつけこむものだった。

 全国紙社会部記者の話。

「9月4日、車を運転して茨城県在住のA子さん宅に押しかけました。“使ったデート費用を返せ”などとする返金交渉がうまくいかなかったのか、A子さんの飼い猫を人質ならぬ“猫質”にして、キャットタワーと一緒に乗ってきた車に積み込んだといいます。猫を返してほしいA子さんが車に乗らざるを得ない状況をつくった上で、同日午後8時ごろから翌日の午後2時ごろまで約18時間連れ回しました。その後、足立区の自宅に到着したところで、張り込んでいた警察官が身柄を確保。A子さんは親族に“助けて”などとメッセージを送信しており、親族が警察に相談していたため先回りできたんです」

 幸い、A子さんにケガはなかった。

 杉本容疑者は警察の取り調べに対し、

「金銭関係で口論はあったが、無理やり連れ去ったりはしていない」

 と容疑を否認しているという。

事件前にあった“救急車騒動”

 近所に住む80代男性らによると、杉本容疑者は約1年前、新築の一戸建て住宅にひとりで引っ越してきた。

「持ち主は別にいるため賃貸物件のはずです。しばらくすると、同年輩の女性と同棲を始めました。杉本さんがどういう仕事をしているか、さっぱりわかりません。平日の日中も自宅にいましたし、たまにラフな服装で出てきて車で買い出しに行くといった生活パターンでしたね」(80代男性住民)

 仕事はともかく、同棲生活は当初のうちはうまくいっているように見えたという。

 近所の女性の話。

「最初は夫婦と勘違いしたほどです。女性はベランダに洗濯物を干したり、かいがいしく家事をこなしていました。ふくよかで、昔はギャルだったのかなと思わせる雰囲気もあり、なんとなく似た者同士のカップルでした」

 ふたりは犬を飼っていた。病気のせいか活発に動けず、弱々しく歩くコリーだった。

「犬に赤い服を着せてふたりそろって散歩させるなど、とっても仲のよいカップルだったんです。一緒に洗車したり、彼女を助手席に乗せて買い物に出かけたりしていましたね。あの騒動が起こるまでは……」(別の女性住民)

 複数の近隣住民によると、事件のおよそ1か月前、容疑者宅に2日連続で救急車が呼ばれる騒動があったという。

「1回目は夜中で、2回目は日中でした。杉本容疑者が外に出てきて“こっちです、こっちです”と救急車を誘導していました。彼女の具合が悪くなったのかなと思ったんですが、救急隊員はストレッチャーを準備しているのに家から誰も出てこないし、ストレッチャーを家に迎え入れる様子もないんです。杉本容疑者は室内にいる誰かに向かって“早くして”などと急かしていました。結局、誰も搬送されることはなく、救急隊員はストレッチャーを畳んで帰っていきました」(近所の住民)

 泥酔した人がタクシー代わりに救急車を呼ぶなどモラルなき救急通報が社会問題化しているさなか、2日連続で救急車が無駄に呼ばれたことに眉をひそめる住民もいた。しかも2回目はパトカーや消防車まで駆けつけたという。

「なんで警察が来てるんだ!」

 別の近隣住民は言う。

「あの家からはときおり、杉本さんらしき男性が“ギャーッ、ウーッ、ワーッ”などと叫ぶ声が聞こえていたんです。酒に酔っているような感じで、夜中の絶叫に安眠を妨げられた住民もいます。そして救急車騒動のあと、彼女は突然姿を消したんです」(同住民)

 ひとり暮らしに戻った容疑者は、毎日、自分で洗濯物を干すようになった。そして事件の直前、自宅玄関前に解体したゲームチェアや鍋などの調理器具をまとめて放置した。それは家を出ていったA子さんの所有物なのか、決別の意志とも嫌がらせともとれる。

 逮捕当日、台風15号の接近で激しい雨が降る中、杉本容疑者は警察に激しく抵抗した。

「大声で“なんで警察が来てるんだ! 女が呼んだのか!”と不快感をあらわにし、手錠をかけられても観念せず、連行されることに抵抗したそうです」(前出の記者)

 逮捕劇を見た前出の女性住民が振り返る。

「杉本さんは“〇〇さーん、〇〇さーん!”と姿の見えない彼女の苗字を7、8回連呼していました」

 警察によって、杉本容疑者とA子さんはすぐ引き離されたとみられる。あるいは、A子さんに自分を助ける証言を期待したのかもしれない。

 デート代を回収する目的だけならば、なぜA子さんを自宅に連れて行く必要があったのか。愛猫を“人質”に取った卑劣な犯行の全容解明が待たれるところだ。

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