もうパチスロは勝てない 10万使って万枚出す時代に古参ファンが思うこと

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2025年09月20日 06:20  キャリコネニュース

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今年は9月になってもまだまだ暑い。こんなに暑い中でも健康のためにウォーキングは続けているんだけど、朝方から1時間、2時間が関の山。夕方以降も深夜までは結局暑いんだもの。

先日も朝6時過ぎ頃に家を出たが、散策していると見えてくるパチンコホールには既に客がちらほら並んでいた。このご時世に朝一特典なんて大したものもないはずなんだけど、そういうの度外視で並んじゃうんだから熱量もあるよね。あ、夏が暑いって話に熱量とかいう言葉も被せてややこしくしちゃってごめんね。

パチスロというのは、3、4年くらい前までは僕みたいな半チクでも立ち回り次第でちょい勝ちできるから好んで通っていたんだけど、今はもうダメ。スマスロの台頭や上位下位のATどうのこうの、有利区間切り前提の遊びになると、腰を据えて(低設定を)回さないとならない事態になった。

去年ぐらいまではそれでも自分を誤魔化し誤魔化し触っていたが、今は「少しでも勝ってるうちに撤退」ができるチャンスが本当に少なくなった。平均投資額も上がってしまったことで、僕みたいな20年選手ですら手を引く事態になっている。

この高射幸性重視の流れは恐らくあと数年は続くので、もうちょっと打たずに済む期間が担保されそうだ。(文:松本ミゾレ)

万枚達成率は上がったが…少額で当てて万枚出せる時代と、10万使って万枚出せる時代

さて、パチスロ打ちにとっては大勝こそが遊技の醍醐味である。僕なんかは10,000円使って11,000円相当のメダルが出たら貯玉してさっさと帰宅するみみっちい男なんだけど、基本的にはそういうユーザーは少ない。だって依存症だからね。そんな1,000円程度の浮きなんて勝ちじゃないと思っているのだ。

では彼らは、1回の遊技でいくら勝てば満足なのか。中央値を意識したことはないが、おおよそ50,000〜80,000円ぐらいのラインではないだろうか。このぐらい勝てば、まあ満足というライン。

その上となるとやっぱり万枚かな。等価換算で200,000円のライン。出玉がちょうど10,000枚に達するキリの良さもあるし、昔から万枚を一つのゴールに据えている人も多い。

そのさらに上となると20,000枚だけど、現行機は吸い込みは無制限のくせして、差枚数でプラス19,000枚になると強制終了になる。そのため、20,000枚という記録は現在では狙えなくなってしまいました。笑っちゃう。

そもそも今は有利区間という括りもあるため、特定のG数を遊技するか、一定の枚数を突破するとこの区間がリセットされ、その際のチャンスゾーンを突破しなければ出玉が伸びなくなるという枷が設けられた。

このため、たとえ最初に低額で当てたATで1,000Gとか乗せたとしても、有利区間到達枚数獲得と同時に残っているATのG数は消滅する。これが馬鹿らしいんだよな。有利区間搭載機種以前ではあり得た“1,000円でフリーズ引いて、そのままだらだら閉店コース”というのが絶対に、100%、間違いなくあり得ないわけ。

おおよそ2,400枚獲得ごとに一度ATが中断され、さらにATの継続チャレンジみたいな判定を受けないとならない。こちらでは何度も愚痴ったが、この仕組みが強烈に嫌らしくてなぁ。こっちが手にした権利は捨てておいて、仕切り直しでくじ引きしろと言われてもね。

ただ、この有利切りのチャンスをコンスタントに生かせば、5,000枚以上出すことは可能になった。そういう意味では夢があると感じるユーザーも多いだろう。たしかにスマスロになって万枚達成率自体は上がっているわけで。

でも、結局2,400枚ごとにいちいち中断させられて継続の合否を見守るみたいな遊びって、心臓に悪い。それに数年前までのように、朝から伸びるATというのもあんまり見かけなくなった。結局最初に当たるのは下位ATであるため、そこから一撃で伸ばすことは難しく……。

ハマりだって深いから、たとえ万枚率が上がってもそこまでにいくら使ったか? って話なんだよね。さらに19,000枚で強制終了なのもしんどい。だって現状のAT機なんて純増は多い傾向にあるのだから、19,000枚の上限突破なんて割と数時間で達成できる。

本当はまだまだ出たのに……という悔しい思いをするなんて、なんとバカらしいことだろう。これは20,000枚以上出したことのある人間共通のジレンマではないだろうか。出したことない人には分からないだろうけれども。

万枚の思い出は特別、それは今も昔も変わらない

ただ、万枚突破という経験は、パチスロ打ちにとってはやはり大きな思い出というか、トロフィーみたいなものではある。これについては昔も今もそんなに変わらないはず。やっぱり万枚ってキリがいい一つの目標到達点ではあるし。

先日も5ちゃんねるに「なんG民が最初に万枚だしたスロット台」なんていうスレッドが立っていたぐらいだ。やっぱり万枚って、特別なんだよね。書き込みを引用させてもらっちゃおうかな!

「吉宗。4号機のSTや大量獲得始まる前から打ってるけど8,000枚や9,000枚止まりで初めて越えたのが吉宗」

「初代モンハンだったような男塾だったような」

「スーパーブラックジャック。20,000枚出た」

「初代北斗やな。店員が万枚のレシート出して他のコイン流してくれたわ」

こんな具合。もう5ちゃんねるっておじさんしかいないので、書いてあるのも昔の台ばっかり。それも今から20年ぐらい前のね。

現在スマスロを打っている人も5ちゃんの機種板とかならチェックはしているんだろうけど、もういちいち書き込みとかはしてないのかもしれないね。こういう雑談メインのスレッドなんておっさんが昔話してるだけだから。得るものがないんだ。

ただ、万枚自体の印象が鮮烈なのは現在も同じ。最近もXで相互のユーザーが万枚突破した旨を興奮した様子で書き込みをしていた。

長く賭博をしていたが万枚は初めての経験だとも書き込んでいたので、やっぱり現代のパチスロユーザーにとっても万枚って特別なのだ。まあ、人によっては万枚を10回も20回も達成しないと、生涯収支が黒くならないんだろうけど。

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