冷凍ソリューション技術を提供するデイブレイク(東京都品川区)は9月19日、東京イノベーションベースで「冷凍寿司イベント」を開催した。同社は2025年を「冷凍寿司元年」と位置付け、高品質な冷凍寿司の普及を目指す考えを示した。イベントには日本の老舗寿司店や関連企業が参加し、冷凍寿司の現状と将来性について意見を交わした。
【写真4枚】イベントで提供された冷凍寿司。もともと冷凍されていたものであることは、試食しても全く分からなかった(編集部撮影)
デイブレイクは、特殊冷凍技術で寿司をそのまま冷凍し、解凍後も「握りたてに近い品質」を再現する冷凍寿司を開発するスタートアップ企業。自社での冷凍寿司の販売と、他社への冷凍・配送プラットフォーム提供を手掛ける。
同社は6月から、米国日系スーパーマーケットチェーン「ミツワマーケットプレイス」に冷凍寿司を卸し、米国西海岸で販売してきた。これまでの販売実績や品質の安定性を認められたことから、9月からハワイ店での販売が実現した。
現地では、店舗のバックヤードで解凍して販売しており、価格はサーモン8貫で18ドル(約2660円)前後。現地の握りたて寿司と同じ価格帯かつ同じ扱いで販売しており、売れ行きは堅調だという。
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デイブレイクの片山良宏副社長は「世界の寿司市場は数十兆円規模に達しており、年々成長を続けている。その中でも、人手不足やフードロス、品質のばらつきといった課題を解決できる冷凍寿司市場は、今後さらに拡大していく」と予測する。その上で、引き続きグローバル市場に向けた商品開発と、安定した流通モデルの構築に取り組むとした。
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