習近平中国国家主席(左)とトランプ米大統領(右)(AFP時事) 【ワシントン、北京時事】トランプ米大統領と習近平中国国家主席は19日、電話会談した。トランプ氏は終了後、中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業売却を「習氏が承認した」と記者団に表明。中国外務省は「中国政府は企業の意思を尊重する」と事実上容認する声明を出した。
米国では法律によって、国内でのティックトックのサービスを事実上禁止。サービス継続のためには、親会社の中国IT大手、字節跳動(バイトダンス)が米事業を売却する必要がある。
トランプ氏によると、最終合意には署名などの手続きが必要となる。中国外務省は「米国は経済と貿易の分野で中国と協力し、ティックトックの適切な合意に達するよう支援する」と指摘。「両国は引き続き懸案を適切に解決し、ウィンウィンの成果を目指す」とした。
トランプ氏はティックトックの買い手について「米国の投資家がいる。非常に有名で、彼らが管理することになる」と語った。複数の米メディアは、米IT大手オラクルなどの企業連合が買い手となる方向だと伝えている。米側の持ち分は8割程度に上る見通しとされる。