<陸上:世界選手権>◇第8日◇20日◇東京・国立競技場発着(神宮外苑周回コース)◇女子20キロ競歩決勝
藤井菜々子(26=エディオン)が五輪を含めた世界大会で日本女子の競歩勢で初のメダルを獲得した。1時間26分18秒の日本新記録で銅メダル。猛追してきた4位のパウラ・ミレナ・トーレス(エクアドル)とは同タイムだったが、先に歩いていた藤井がギリギリで逃げ切った。
藤井は3位でゴール地点の国立競技場へ。その時点で4位だったガルシア(ペルー)はケアしていたが、さらにその後ろから猛追していたトーレスには「気付かなかった」という。
「競技上に入る前にガルシア選手が来ているのは足音で気付いて、そこでギアを上げた。(国立に)入ってからは『いける』と思っていた。それでパッと(後ろを)見たらトーレス選手がいて」
最後の直線で懸命に逃げ切ろうとする中、トーレスが怒濤(どとう)のラストスパート。藤井は何とか同タイム着差ありで逃げ切り、メダルを獲得した。
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「しっかり足を低く持っていこうと。足を低く、低くと唱えていて。そこでギリギリ持った」と最終盤での心境を回顧。「メダルという強い思いでここまできた。それで逃げ切れたのかな」とうなずいた。
とはいえ、最後は数センチ差で明暗を分けることになり「危なかったなぁ」と笑いながら振り返っていた。
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