
居間に通された私たちは、驚きの光景を目にしました。エプロン姿の義父がキッチンに立っているのです……!

義母が使っていたものであろうエプロンを着用した義父は、手際よく調理しています。私は義父のこんな姿を見たことがありません。でもこの状況に一番驚いていたのは夫でした。

私が思わず笑ってしまうほど、夫の目が泳いでいます。それもそのはず。以前夫は、義父のことを「絵に描いたような亭主関白」と言っていたのです。「そんな父の背中を見て育った」とも……。夫は記憶にある義父と目の前の義父とのギャップに混乱しているのでしょう。

義母が冗談で言った「ご飯ぐらい作ってよ」のひと言で、義父は料理に目覚めたようです。今では義母のお弁当まで作っているというから驚きです。義母と義父がキッチンで肩を並べて料理の仕上げをしている光景は、まるで若い新婚夫婦のようでした。
しかも義父は料理を“手伝い”ではなく“当たり前のこと”としてやっているようです。私は驚きを通り越して感心したし、義母と義父の関係を羨ましくも思います。
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原案・ママスタ 脚本・煮たまご 作画・吉田ぱんだ 編集・みやび