ヨーホーレイク(c)netkeiba 今週の日曜日は、中山競馬場でオールカマー(GII・芝2200m)が行われます。
過去10年のオールカマーでは5番人気以内の馬が10勝2着8回3着4回となっています。上位人気に支持されているのは近況に強調できる点のある馬と言えます。過去10年のオールカマーでの前走着順を見ると、前走5着以内の馬が7勝2着5回3着8回ですので、前走で大崩れしていないことが好走条件のひとつと言えそうです。
昨年は2着、3着に二桁人気の馬が入線し波乱となりましたが、過去10年のオールカマーで10番人気以下が馬券に絡んだのは昨年のみとなっていますので、これは例外と考えた方がいいかもしれません。どちらかと言えば人気馬が実力通りに走る傾向が強いですし、今年のオールカマーも上位人気に支持されて前走も崩れずに走っているような馬を評価した方がいいかもしれません。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走10着以下(ただし、前走2番人気以内の馬は除く)
[0-0-0-33]複勝率0%
該当馬:コスモキュランダ、ヨーホーレイク、リカンカブール、ワイドエンペラー
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想されるヨーホーレイクが該当しました。
過去10年のオールカマーでは前走10着以下の馬は37頭が出走し2勝と苦戦しています。馬券に絡んだのは17年ルージュバックと16年ゴールドアクター。この2頭は前走でGIに出走し2番人気以内の支持を集めていました。どんなレースでも上位人気の馬は人気薄と比べると他馬からのマークが厳しくなります。しかも、ルージュバックやゴールドアクターの前走はGIでしたので、他の馬からのマークがかなり厳しかったことも大敗した要因として考えられます。前走で人気を背負っていた馬が大敗していたとしても、先述したような要因があるので例外として扱った方がいいかもしれません。
しかし、前走が3番人気以下で10着以下に大敗している馬については、それほど他馬からのマークが厳しくない状況での結果になります。また、大敗直後で精神的なダメージを受けている可能性もあることから、そのような馬は苦戦する傾向にあるのでしょう。
該当馬に挙げたヨーホーレイクの前走は宝塚記念で5番人気での出走。レースでは17着と大敗していますので、過去の傾向を踏まえると人気でも大きな期待はしづらい印象です。これまでの実績から能力は確かな馬ですが、前走の大敗でリズムを大きく崩しているのは気になるところです。
また、今年で7歳になる高齢馬ですので、成長力という点においても期待はできないですし、人気で買うにはリスクが大きすぎる印象を受けます。実績的には好走しても不思議のない馬ですが、前走の内容から大敗しても驚けないですし、人気ならば軽視することも一考したいところです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。