<阪神1−4DeNA>◇20日◇甲子園
阪神大山悠輔内野手(30)が、見とれてしまう11号ソロでスタンドを沸かせた。2点を追う7回1死走者なし。それまで無得点だったDeNA竹田の甘く入った146キロ速球を見逃さなかった。乾いた音とともに打ち上がった白球は美しい弧を描き、左翼スタンドに飛び込んだ。完封負けを阻止した1発。意気消沈気味だった虎党は一気に大歓声を上げた。
「(レギュラーシーズンは)残り試合も少ないですしまだ先がある。1試合1試合大事にしていきたい」
高い集中力はリーグ優勝が決まっても変わらない。2打数1安打1四球。2回には高めの球を見極めて、リーグトップの67個目の四球を選んだ。出塁率は3割5分7厘でリーグトップの広島小園と6厘差の2位に浮上した。
「攻」だけではない。「走」、「守」でも盛り上げた。四球で出塁した2回には無死一、二塁から、小幡の右飛でタッチアップ。深い位置への飛球ではなかったが、全力疾走で二塁から三塁へ滑り込んだ。9回の一塁守備では一塁線への鋭い打球を飛びつき好捕。すぐに立ち上がりベースを踏んだ。
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今季DeNA戦の3本塁打はカード別最多タイ。9月は出場15戦目で3本塁打。すでに24試合だった8月に並び月別最多だ。「いいところも反省するところもある。また試合があるので、しっかり準備していきたい」。無抵抗では終わらない。頼れる男がCSで対戦の可能性もある相手に嫌なイメージを残した。【塚本光】
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