<阪神1−4DeNA>◇20日◇甲子園
ちょっとだけ心配…。阪神が終盤の反撃も及ばず、連勝が4でストップした。初対決となったDeNAドラフト1位ルーキー竹田祐投手(26)を前に、打線が7回までわずか3安打1得点と沈黙。コンディション不良から戦列復帰した4番佐藤輝明内野手(26)は2試合連続で4打数無安打に終わった。リーグ戦は残り7試合。大目標の40本塁打&100打点、そしてポストシーズンへ向けても、再進撃したい。
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ハマのドラ1ルーキーを、この日は甲子園の主役にさせてしまった。初めて顔を合わせたDeNA竹田を前に、猛虎打線が3安打1得点と沈黙。思わぬ難敵出現で連勝は4でストップした。
DeNAは19日にCS進出を決めており、右腕とは甲子園で再び対戦する可能性もある。打者は球筋を見て、これからに生きるかと問われた藤川球児監督(45)は「まあ今後を見てですね」と話すにとどめた。これでDeNAには、得意なはずのホームで6勝6敗1分けの五分。甲子園で迎え撃つとなれば圧勝といきたいところだ。
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元気な4番も待ち遠しい。佐藤輝はこの日、4打数無安打。9回2死の最終打席では、伊勢のフォークに3球三振を喫し、最後の打者となった。疲労蓄積によるコンディション不良で17、18日の広島2連戦を欠場。前日19日に戦列復帰したばかりだが、これで2戦連続、8打席ノーヒットとなった。
佐藤輝は竹田について「良かったんじゃないですか」と好投を認めた。それでも、4回の第2打席では初球のスライダーをはじき返して痛烈な当たり。惜しくも右飛に打ち取られたが、感触は悪くないようだ。21日からはヤクルト、DeNAとラストビジター3連戦。「頑張ります」と力を込めた。現在38本塁打、96打点でリーグ2冠へ快走中。40本塁打&100打点の大台も視界に捉えるだけに、復活の1発といきたいところだ。
指揮官も、もちろん前しか見ていない。「しっかりと、最後に2試合東京でいい試合をして、横浜でもいい報告をして。そういったゲームになりますね」。リーグ優勝の喜びを関東のファンと分かち合う。そして、ポストシーズンにつながる戦いを見せる。【磯綾乃】
▽阪神岩貞(9回1イニングを無失点でしのぎ、プロ通算300試合登板)「チームが勝つために何をすべきかっていうところをもう1回、チームブルペンで探していきながら徹底してやっていきたいと思います」
▼阪神がDeNAに敗れ、今季このカードは阪神の14勝8敗2分となった(残り横浜で1試合)。6つの勝ち越しはいずれもビジターの横浜で稼いだもので、ホーム(京セラ、倉敷含む)では6勝6敗1分の五分(甲子園は5勝4敗)だ。
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▼DeNA戦の主力打者の成績をみると、甲子園で今季2割8分2厘の佐藤輝が甲子園のDeNA戦になると2割6厘、大山が2割6分9厘→1割6分、森下が2割5分7厘→2割1分9厘、近本が2割7分5厘→1割7分1厘、中野が2割9分4厘→1割5分6厘と軒並み大きく下降(打線全体でも2割4分1厘→1割7分5厘)。
▼逆にDeNA投手陣は今季チーム防御率が2・88だが、阪神戦になると2・34に良化し、さらに甲子園だと1・66に跳ね上がる。クライマックス・シリーズ(CS)を甲子園で戦う阪神にとって、相手がDeNAだとちょっと気になる数字だ。
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