
男子4×400mリレーは20日に予選が行われ、2組に登場した日本は2分59秒74の7着で予選敗退。2大会ぶりの決勝進出は叶わなかった。
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1組では4連覇を目指す王者・アメリカがまさかの6着でフィニッシュ。一時敗退となったが、その後、世界陸連はアメリカ(4レーン)とケニア(7レーン)がザンビアの妨害を受けたことで救済対象となり、再レースが翌21日午前10時40分から行われた。予選と同じ走者と走順、レーンでレースを行い、結果は一騎打ちのレースで、アメリカがケニアに勝利。4連覇に向けて光が差し込んだ。
予選のレース前、大会スペシャルアンバサダーの織田裕二さんは「波乱が起きるとしたらバトンミスとか、(ライン)踏んじゃったとか」と口にし、「普通は起きないんだけれどね、最近どうした?っていうくらいみんな。接戦が多くなってきたんだね、焦ってるんだよね」とアクシデントが続いている状況を心配していた。
実際に1組のレースが始まると、アメリカが遅れはじめ「面白くなってきたよ、こんな展開考えてないよ」と興奮の織田さん。さらに2走から3走へのバトンパスで選手同士の接触がありアメリカは最下位に。「最下位、わー、何が起きた?バトンミス?アメリカがビリになっている。(エースの)ベンジャミン、、、温存するよな」と、主力温存の戦略を理解しつつも、異例の展開に驚きを隠せなかった。
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そしていよいよ日本のレースへ。「力をあげたい…」とトラックにパワーを送った織田さん。「超満員のこの中で力入っちゃうよな〜。リラックス、リラックス」と日本チームにエールを送った。
日本は1走から、400mで34年ぶりに決勝に進んだ中島佑気ジョセフ(23、富士通)、3大会連続出場の佐藤風雅(29、ミズノ)、混合4×400mリレーで8位入賞を果たした吉津拓歩(27、ミキハウス)とアンカー・今泉堅貴(23、内田洋行AC)で挑んだ。
レースがスタートすると「(ジョセフ)疲れてるよなー、風雅ー!行け風雅!落ち着け落ち着け、まだまだ」と声援を送った織田さん。「テボゴ(ボツワナ)は最後疲れたね、(日本は)6位じゃダメ。きたよボツワナ」と各チームの展開を冷静にみていた。日本は7着でフィニッシュし、無念の予選敗退(ブラジルとオーストラリアが失格で結果6位に)となった。
織田さんは「ちょっといろいろ驚きがあって。(1位はボツワナ)そこはもうですよねって。ここにメダリストが加わるわけです。えーっ、はい、明日1位はボツワナです。じゃなかった場合はえー!ってなります。でもえー!は結構起きてるんです」と波乱続きの中、ボツワナの強さを確信。
「今回世界の差が縮まったり、ボツワナが強くなっちゃったり」と勢力図の変化も感じ「アメリカは走力でも負け、バトンでもテンパっちゃって。走力で負けるアメリカは見たことがない」と想定外とも言える王者のレースを振り返っていた。
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