<中日5−2巨人>◇21日◇バンテリンドームナゴヤ
下を向いたまま、しばらく動くことができなかった。日米通算200勝に王手をかけていた巨人田中将大投手(36)は6回途中5安打5失点で無念の降板となった。1点ビハインドの6回に1死から中日上林に右前打を許すと、続く4番細川にはフェンス直撃の中越え適時三塁打。ここで交代を告げられベンチに腰かけると、うつむいたまま静かに結果を受け止めた。「(打順が)主軸に回るところで、試合を決定づけてしまうような失点の仕方をしてしまった」と振り返った。
序盤から1発攻勢を浴びた。味方が2点を先制してくれた直後の立ち上がり。初回2死から3番上林にソロ本塁打を許すと、続く2回には1死一塁から8番石伊に逆転2ランを献上した。今季ワーストの1試合2被弾で2回までに3失点。「ヒットの数に対してそれだけ点を取られてしまっているのは、長打が絡んで点を失ってしまっている。そこはすごくもったいない結果になってしまった」と唇をかんだ。
今季中に大偉業を成し遂げるには、次回登板がラストチャンスとなる。阿部監督は試合後「来週も行ってもらう予定ではいますよ」。順当に行けば、28日ヤクルト戦(神宮)での登板が見込まれる。「今日はちょっと最近なかった制球が定まらなかったところが出た。ゲーム始まって初球からしっかりコントロールできるように、練習して積み重ねていきます」と田中将。上を向くしかない。【水谷京裕】
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