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<日本ハム7−2ロッテ>◇21日◇エスコンフィールド
追い上げムードになってきたよ〜。2位日本ハムが最下位ロッテに2連勝し、首位ソフトバンクが3位オリックスに2連敗したため、2日でゲーム差を2縮め2・5差とした。17、18日と2連敗し一時は4・5差まで引き離されたが、再び猛追モード突入。新庄剛志監督(53)は残り8試合での逆転優勝へ、意欲を見せた。
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新庄監督はうれしかった。9回1死一塁、5番手杉浦が池田を併殺に打ち取り勝利が決まると、山田バッテリーコーチと軽くハイタッチ。選手らを出迎えると、両手で自らの頭をポンポンポーンとたたき、落ち着いた表情でベンチ裏に引き揚げた。その後はソフトバンク−オリックス戦をチェック。日本ハムの試合から約8分ほど遅れてソフトバンクが敗れたことを確認してから、目をキラキラさせ、取材対応した。
「もう、とにかくもうね、勝って勝って勝ちまくって。もう誰がね、活躍しようが、誰がミスしようが関係なしで全員で、チーム1つになって勝っていくだけなので。まだまだチャンスあるからね」
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日本ハムが負けて、ソフトバンクが勝っていれば、残り8試合で再び4・5差と絶望的な状況にされていた。ぎりぎりの状況から一歩、抜け出した。
新庄監督らしい粋な計らいは、次戦にお預けとなった。9回に通算900試合登板に王手をかけていた宮西がブルペンで準備。2死から最後に鉄腕が締めるシナリオだったが、杉浦が併殺に打ち取り試合が終わった。指揮官は「今年は3つの目標があって。優勝することと大ケガをさせない起用法で勝っていくってことと宮西くんの900登板。ダブルプレーかーい」と苦笑い。その上で「エスコンで900登板させたいんでね。明日、明後日も」と、残り2試合となった本拠地で、優勝争いをしながら、ベテラン左腕のメモリアルも飾りにいく。
17日楽天戦、18日ソフトバンク戦といずれも1点差で競り負け崖っぷちに立たされたが、今度はソフトバンクの連敗で再び追い風が吹いてきた。22日は「勝つために」と、エース伊藤を初めて中4日で登板させる。加藤投手コーチは「直接対決だけでなく、他にも絶対勝たなきゃいけない。エースを数多く投げさせる選択です」。勝つための手は、すべてやり尽くし、王者にプレッシャーをかけ続ける。【永野高輔】
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