前線を伴った発達した低気圧の影響で、北海道内では20日夜から21日にかけて各地で大雨となり、釧路地方と十勝地方では21日未明に線状降水帯が発生した。札幌管区気象台によると、道内での線状降水帯の発生は、発生情報の運用が始まった2021年以降初めて。
1時間降水量は、88・5ミリに達した厚真町、75・5ミリの釧路市音別町二俣などで観測史上最多となった。
道などのまとめによると、新ひだか町では突風の影響により、割れた窓ガラスを踏んだ2歳の男児と年齢不詳の女性が足に軽傷を負った。苫小牧市や釧路市などで4件の床上浸水、11件の床下浸水が発生した。
網走市では小学校など2カ所の体育館で屋根の一部が損壊。様似町のコンブ漁作業小屋が全壊した。えりも町の3450戸、様似町の2750戸が一時停電した。
気象台は引き続き、土砂災害や洪水による災害への警戒を呼びかけている。【森原彩子、伊藤遥】
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