画像提供:マイナビニュースJR東日本は24日、京浜東北・根岸線の大宮〜南浦和間と蒲田〜大船間、中央・総武線(各駅停車)の三鷹〜千葉間で2027年春からワンマン運転を実施すると発表した。
生産年齢人口減少に伴う労働力不足の恒久化など社会環境が変化する中、JR東日本は鉄道をより効率的でサステナブルな輸送モードとしていくため、ワンマン運転の拡大を進めている。この施策の推進により社員の活躍フィールドを拡大することで、新たな挑戦を通じた社員のさらなる成長も実現するとしている。
同社は昨年11月、首都圏主要線区で2030年頃までにワンマン運転を実施する計画を発表。その第一歩として、2025年3月から常磐線(各駅停車)の綾瀬〜取手間、南武線の川崎〜立川間でワンマン運転を開始した。2026年春から横浜・根岸線の八王子〜大船間でもワンマン運転の実施を予定している。これに続き、2027年春から京浜東北・根岸線の大宮〜南浦和間と蒲田〜大船間、中央・総武線(各駅停車)の三鷹〜千葉間でも、それぞれ10両編成の列車(中央・総武線の東京メトロ東西線直通列車は除く)を対象にワンマン運転を実施することとなった。
なお、ワンマン運転の実施に伴う取組みとして、輸送安定性の向上および運転士の負担軽減を目的にTASC(定位置停止装置)を整備するほか、京浜東北・根岸線(大宮〜大船間)を走行するE233系10両編成にATO(自動列車運転装置)を導入し、さらなる輸送安定性向上を実現するという。列車発車時の安全性向上のため、運転席に乗降確認モニタを設置するとともに、異常時等に乗客と輸送指令室との通話や輸送指令室から車内放送を直接行う機能も導入。係員に対して必要な教育・訓練を実施する一方、首都圏在来線でのホームドア整備も推進する。(MN 鉄道ニュース編集部)