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福岡県須恵町立中学校に勤務する60代の男性補助教員が、偽造した教員免許状で採用されていた疑いがあることが24日、判明した。町教委は男性を自宅待機とし、相談を受けた粕屋署が有印公文書偽造・同行使の疑いで捜査している。学校側が今月中旬、「男性が採用条件の教育免許を持っていない可能性がある」などと同署に相談して発覚した。
町教委によると、同町の補助教員は会計年度任用職員(1年更新)で、一人で授業はせず、各小中学校の事情に応じ教員の補助や試験監督などをする。採用条件は教員免許のあることだが、募集要項は「写しの提出」とし、原本確認は行わず、男性は他県の教委から交付された免許状の写しを4月の採用時に提出していた。また、男性の履歴書には県外の学校での職務歴が書かれ、同中では主に2年の数学の補助業務をしていたという。
男性は今月11日、ひざをついて掃除をしていた女子生徒に「エロく見えるよ」などと言い、そばにいた生徒から聞いた保護者が翌12日に学校に「男性は免許を持たないのではないか」と指摘。同日、学校の聞き取りに男性は「他意はなかった」と発言は認める一方、教員免許の所持についてはあいまいだったため、途中から自宅待機にさせたという。
学校側は22日に保護者説明会を開き、経緯や今後の対応などを説明し、24日からは同中の全校生徒対象にアンケート調査を始めた。男性は町教委のその後の聴取に「教員免許の原本はない」と答えたといい、町教委は「生徒のケアに努め、採用時には今後原本の提示を求める」としている。【荒木俊雄、川畑岳志】
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