SEシリーズ初搭載の機能がずらり 「Apple Watch SE 3」は買ってよしの今季最注目モデルだ【2025年9月版】

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2025年09月24日 17:20  Fav-Log by ITmedia

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 Appleは9月19日、Apple Watchシリーズの新モデル「Apple Watch Ultra 3」「Apple Watch Series 11」「Apple Watch SE 3」を発売しました。

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 なかでも廉価モデルのApple Watch SE 3は、従来は上位モデルに限定されていたいくつかの機能をサポートしたことで、かなりコストパフォーマンスの良い選択肢となっており、最注目の一台と言えるでしょう。

 ここでは「Apple Watch SE 3」について、従来モデルから何が変わったのか5つのポイントでチェックしていきます。

●ディスプレイが常時表示に対応

 「Apple Watch SE 3」は、従来の「SE 2」と同じく、40mmと44mmの2サイズで展開されています。

 上位のスタンダードモデルである「Apple Watch Series 11」が42mm・46mmモデルの2サイズ展開であるのに対して、ひと回り画面が小さいことが分かります。

 またケースのカラーバリエーションは「ミッドナイトアルミニウム」と「スターライトアルミニウム」の2色のみです。

 ディスプレイはSEシリーズとして初めて「常時表示」に対応。スリープ状態でも画面表示が一部維持されるようになり、文字盤のデザインをより楽しみやすくなりました。

 カバーガラスも、SE2と比べて4倍の耐亀裂性能を持ったIon-X(イオン交換強化)ガラスが採用され進化しています。

●高速充電に対応

 Apple Watch SE 3は、SEシリーズとして初めて高速充電をサポートしました。

 具体的には、約45分で0%から80%まで充電することができ、15分の充電で最大8時間駆動できるとのことです。

 上位のSeries 11が約30分で0%から80%まで充電でき、15分の充電で最大8時間駆動できることを考えると、バッテリーの上限には差がありそうですが、充電スピード自体には大きな差はないのでしょう。

 就寝前に15分充電器にセットすれば、睡眠のモニタリングに不便なく活用できるのは嬉しいところです。

 バッテリー駆動時間は最大18時間。新たに常時表示に対応したうえで、従来世代の数値を維持しているのがポイントです。

●皮膚温センサーを搭載

 ヘルスケア関連機能のアップデートも見逃せません。なかでも、SEシリーズとして「皮膚温センサー」を初搭載したことに注目です。

 睡眠時に測定される「皮膚温」の変動は複数の機能に活かされますが、特に女性の周期的な体調変化を記録するうえで、記録した皮膚温を活用して、過去の排卵日を推定し、周期の予測精度を向上させられることが重要です。

 従来は周期記録が想定用途にある場合には、どうしても上位モデルの購入を迫られていましたが、本世代からはSEシリーズでも問題なくなりました。

 ちなみに「皮膚温」自体は、環境要因で変動が大きいため「基礎体温」の指標として本来は使いづらい値です。しかし、Apple Watchでは肌に接する側の温度センサーで体温を、ディスプレイ側の温度センサーで環境温を同時に測定し、その差で値を補正しつつ、変動を分析する仕組みになっています。

 そのほか、ヘルスケア関連機能として「睡眠時無呼吸の通知」にも対応しています。一方「血中酸素ウェルネス」や「心電図」などの測定はSE 3では利用できず、引き続き上位モデルのみのメリットとなっています。

●内蔵スピーカーから音楽を再生できる

 Apple Watch SE 3では、内蔵スピーカーから直接BGMなどの音声コンテンツを再生できるようになりました。こちらもSEシリーズでは初対応となる機能です。

 同機能は、2024年のスタンダードモデルである「Apple Watch Series 10」で初対応したもの。スピーカーの設計が見直されてから1年が経過しただけで、廉価モデルに降りていることも嬉しいポイントです。

 ワークアウトや家事をしている際に、ワイヤレスイヤフォンやiPhoneが手元になくても、BGMやポッドキャストなどの音声コンテンツを楽しめます。

●ジェスチャー操作が可能

 Apple Watch SE 3が登載するプロセッサーは、より上位のモデルである「Apple Watch Series 11」や「Apple Watch Ultra 3」と同じ「S10」です。

 上述してきた以外にも新対応する機能・仕様が多く、例えば「声を分離」機能に対応したマイクや、Siriの一部の要望をオンデバイスで処理できること、複数のジェスチャー操作に対応することなどが重要です。

 また日本語では未対応ですが、Apple Intelligence対応iPhoneと連携した際に使える新機能の「Workout Buddy」も一応サポートしています。

 なかでも、ジェスチャー操作に関して「ダブルタップ」のみならず、新機能の「手首フリック」もサポートしていることに注目です。これによって片手操作がより柔軟に行えるようになっています。

 最後になりましたが、Apple StoreオンラインにおけるSE 3の価格は、3万7800円(税込、以下同)〜。上位のSeries 11の価格が6万4800円〜であることを考えると、コストパフォーマンスの高さが光る地味ながらも今季一番の注目モデルと言っても過言ではないでしょう。

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