兵庫県警本部 兵庫県尼崎市内の路上から連れ去った20代男性を殺害したとして、県警は24日、暴力団関係者ら19〜33歳の男性4人を殺人の疑いで逮捕した。被害男性の遺体は見つかっていないという。被害男性は4人のうち1人と面識があったといい、県警は何らかのトラブルに巻き込まれたとみて調べている。
逮捕されたのは指定暴力団東組系組員の三谷晃平容疑者(27)=大阪府能勢町=ら。容疑は6月11日夜から翌12日未明にかけて、尼崎市内の路上や能勢町内の家屋で、同市内の職業不詳の男性(23)の顔を殴ったり刃物で足を突き刺したりするなどして殺害したとしている。県警は4人全員の認否を明らかにしていない。
県警は同市内の路上で被害男性を車に無理やり押し込み、能勢町の家屋まで連れ去ったなどとして、4人を含む男性9人を逮捕監禁などの疑いで7月に逮捕。うち6人と女性1人について、男性の遺体を高知県まで運んで隠したとして死体遺棄容疑で再逮捕するなどしていた。
捜査の過程で三谷容疑者ら4人が男性の殺害に関与した疑いが強まり、殺人容疑での逮捕に踏み切った。県警は親族にも被害が及ぶ可能性があるとして、被害男性の氏名を明らかにしていない。